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どうぶつ

「鳥って『何も考えていないイメージ』があるけれど…」 長寿のオカメインコの賢い遊びに驚きの声 「人間が遊んでもらっていますね」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「いいちこ」の箱がお気に入りだったハナくん【写真提供:いいちこインコの飼い主@花沢りん吉(@iichiko_hana)さん】
「いいちこ」の箱がお気に入りだったハナくん【写真提供:いいちこインコの飼い主@花沢りん吉(@iichiko_hana)さん】

 「鶏は三歩歩くと忘れる」ということわざもありますが、インコなどの鳥類は非常に賢く、創意工夫に富んだ遊びを楽しむ姿を見せることがあります。X(ツイッター)では、オカメインコが飼い主さんとの遊びの中で見せた予想外の行動が大きな話題に。26年間の飼育で一度きりという奇跡の瞬間をとらえた動画には、鳥の知性と愛らしさが詰まっています。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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「鳥は何も考えていない」説を覆す、知恵と遊び心

「鳥って『何も考えていないイメージ』があるけれど……本当は『毎日、いろんな遊びを発明してるかわいいやつ』なんだよ……」

 そんなコメントとともに投稿された動画には、レースのテーブルクロス上に置かれた「いいちこ」の箱を、オレンジ色の小さいスティックで叩く飼い主さんが映っています。その音に合わせて、オカメインコが箱の前をちょこちょこと左右に動き回る様子がとらえられていました。

 飼い主さんが手を止めると、インコもピタリとストップ。再び箱を叩くと、うれしそうに歩き出します。しばらく左右に動いているだけでしたが、インコは何か考えている様子で、突然スティックを持つ飼い主さんの手の下を繰り返しくぐり抜け始めました。

 この動画がXに投稿されると、5.3万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「かわいいなぁ 人間が遊んでもらっていますね」「鳥さんは頭が良いよね」「ちゃんと頭を下げて通ろうとするのかわいい」「鳥さんの遊びの才能を引き出している飼い主さんがかわいい」など、インコの賢さとかわいらしさに魅了される声が数多く寄せられています。

お父さんとライバル関係だったハナくん

「いいちこ」の箱で遊ぶハナくん(スクリーンショット)
「いいちこ」の箱で遊ぶハナくん(スクリーンショット)

 動画に映っているのは、オカメインコで男の子の「ハナ」くん。動画を撮影時は20歳くらいだったそう。残念ながら、2年前に26歳で虹の橋を渡りました。

 飼い主さんによると、動画で見せた手の下をくぐり抜ける遊びは、実は非常に珍しい行動でした。予想外の出来事に、思わず驚いたといいます。

「手の下をくぐり抜ける遊びは、実は、26年間の飼育で、この1度きりなんです。飼い主的には“奇跡の瞬間”が撮影できた感じです。オスのオカメインコがこういう遊びをするのは、求愛のダンスに近い行動かもしれません」

 ハナくんは、「いいちこ」の箱が大好きだったそう。それには、家族との深いつながりがありました。実は、飼い主さんの亡きお父さんもこの箱を愛用していたそうで、ハナくんとお父さんは箱をめぐってライバル関係にあったといいます。

「父とは仲が良かったわけではありませんが、家族が気に入っているものはインコもその様子を観察し、自分も安心して触って良いものだと判断するようです。野生のインコは群れで暮らすので、周囲を観察する目は確かなようです」