チケットレス乗車が進み、乗車券など紙の切符を発券する機会が減っている昨今。そんななかで、「存在しない区間」の特急券が発券されたという極めて珍しいケースが話題となっています。車掌さんとの予想外のやりとりをしたという体験談は、X（ツイッター）で9.5万件の“いいね”の大反響に。投稿者である、高崎経済大学地域政策学部の鈴木耕太郎准教授（@tcuek_suzuki）に詳しいお話を伺いました。

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車掌さんから告げられた衝撃の事実

　ゼミ合宿のため、群馬県内の駅から三重県の二見浦駅に向かっていた鈴木さん。車内で車掌による検札を受けた際、思いもよらない指摘を受けました。

「お客さん、これどうされました？」

　車掌からの質問に困惑していると、告げられたのは驚くべき事実でした。

「これね、こんな切符存在しないんですよ。特急券自由席ってありますでしょ？　この区間はね、そんなの通ってないんですよ」

　なんと、みどりの窓口で正式に購入したはずの特急券が、実際には存在しない電車のものだったのです。車掌は赤いペンで切符に「誤発行」と書き込み鈴木さんに返しました。

　投稿は大きな注目を集め、なんと9.4万件もの“いいね”が。リプライ（返信）には「幻の切符　車掌さんの証明書つき」「『この区間はね、そんなの通ってないんですよ』って言葉が、なんかホラー感がある。誤発行だけど」「こんなの初めて見た」など、驚きの声が多数寄せられています。