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17歳での結婚報告が大炎上、「子どもが子どもを…」批判に反論も “キャリアと子育て”両立目指す早婚女性の選択
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2022年4月、民法改正による成人年齢引き下げと同時に、女性の結婚年齢が16歳から18歳以上に引き上げられました。この民法改正の直前、17歳のときに当時21歳の夫と結婚し、現在は2歳になる息子を育てつつ、自身のキャリア実現に向け充実の日々を送る女性がいます。三石祐奈さん、21歳。当時高校生でありながら「大学に行きたい気持ちと、結婚・出産後のキャリアを考えて結婚した」と語る三石さんに、晩婚化著しい日本で、若くして結婚することの意味を聞きました。(取材・文=佐藤佑輔)
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女性の結婚年齢が18歳以上に引き上げとなった民法改正の直前、17歳と21歳で入籍
2004年、広島県で4人家族の長女として生まれた三石さん。父親が本業の傍ら、副業としてYouTube投稿を行っており、自身も小学2年から弟と一緒に子ども向けのYouTubeチャンネルに出演していました。当時は配信者向けのタレント事務所にも所属、チャンネル登録者数15万人を誇る人気の配信者だったと振り返ります。
「内容は子ども向けのチャンネルらしく、おもちゃの商品紹介などが中心でした。紹介といっても企業案件などがあったわけではなく、本当に日常の記録を公開していた感じで、弟と2人、至って素に近い感じで出演していましたね」
受験を機に、中学2年でYouTubeを卒業。しかし、高校入学後に甲状腺の疾患であるバセドウ病を発症、通信制高校への編入を余儀なくされてしまいます。
「甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、代謝が上がって動機やふるえが起こります。本当にひどいときは寝込んでしまい、家から出られなかったこともありました。通学も難しく単位的にも厳しかったため、2年生のときに泣く泣く通信制に編入したんです」
不幸な出来事は続きます。同時期に弟が急性脳症を発症。幸い一命は取り留めたものの、後遺症が残り、自立した生活は困難と診断されました。家計は火の車となり、経済的な理由から三石さんの大学進学も絶望的になってしまいます。当時交際中だった夫と学生結婚を決めた理由のひとつは、大学進学の夢をかなえるためでした。
「夫とは私が16歳、彼が20歳の大学生のとき、アルバイト先のスーパーで知り合いました。もちろん結婚前提の交際ではありましたが、私自身、こんなに若くして結婚するつもりはなかった。夫が就職したら私の学費を工面すると言ってくれて、それが大きな決め手となり、交際期間半年で結婚することを決めました」