日本の家庭料理は煮る、焼く、蒸すなど調理法が多彩で、季節の食材を生かした繊細な味わいが特徴です。海外で暮らす日本人にとって故郷の家庭の味は何にも代えがたい宝物でしょう。YouTubeチャンネル「Macaron Chan 南フランス田舎娘」を運営する日本人のMamiさんが、フランス人の夫と娘のマカロンちゃんと一緒に1年ぶりに京都の実家へ帰省。マカロンちゃんは、日本である食材が食べられるようになったようです。

　◇　◇　◇

南フランスで暮らす国際結婚家族

　京都出身で美大卒、着付け師の免許を持ち、元パティシエや元祇園レストラン経営者という多彩な経歴を持つ、日本人の「お母ちゃん」ことMamiさん。関西弁も話せるおもしろいフランス人の「お父ちゃん」、そして2017年5月生まれのマカロンちゃんの3人家族です。南フランス・ピレネー山脈に暮らしながら、日仏の文化の違いや子育て、フランス人の初体験反応などを、YouTubeチャンネル「Macaron Chan 南フランス田舎娘」で楽しく発信しています。

　コロナ禍以降、毎年夏休みを利用して約3週間日本に帰省しているという一家。この夏も京都にあるMamiさんの実家を訪れました。その様子を動画で紹介しています。

　初日の夕飯には、Mamiさんのお母さんが腕によりをかけた豪華な手料理が並びました。てまり寿司や新鮮な刺身、手作りの春巻き、そして家庭の味のから揚げ。1年ぶりに味わう新鮮な刺身を口にしたMamiさんは、「こんなんフランスにない」と幸せを噛み締めていました。

　お父ちゃんはから揚げがとても気に入った様子。マカロンちゃんも、から揚げや漬物に積極的に箸を伸ばしますが、春巻きを前にして少し困った表情を見せました。

「この葉っぱが好きじゃない……」

　ハーブ類が苦手なマカロンちゃんは、春巻きの中にシソが入っていたため、躊躇してしまったようです。Mamiさんが「ちょっとだけ食べてみ？」と促すと、大きな口で春巻きにかじりついたマカロンちゃん。すると、表情が一変。「おいしいこのハーブ」と、すっかり気に入ったようで、迷わず2個目の春巻きに手を伸ばしました。

　日本食を満喫する一家の姿に、動画のコメント欄には、「食べっぷりが豪快!!」「マカロンちゃん、味覚は日本人」「料理に関して日本はフランスに劣っていないと感じます」といった声が寄せられています。