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「ちょっとおかしな話だけれど、逆に驚いた」 オランダ人万博スタッフが日本人に対してギャップを感じた光景とは
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閉幕まで1か月を切り、大変な混雑が連日話題になっている2025年大阪・関西万博会場。持続可能な未来への取り組みを展示するオランダパビリオンで、スタッフとして働くナンドさんは、日本の接客文化の奥深さに心を動かされているといいます。いったい、どのような場面で日本とオランダの違いを感じたのでしょうか。
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「日本人は信号をどんなときでもしっかり守るって聞いていた」
今回が3度目の訪日だという、オランダ出身のナンドさん。大学の4年間で日本語を学び、在学中には1年間、長崎大学へ留学した経験もあります。日本の文化や暮らしには慣れている様子ですが、驚いたことがあったそうです。
「日本人は信号をどんなときでもしっかり守るって聞いていたんだ。もちろんほとんどの人が守っているんだけれど、夜で人通りや車通りが少ないときに赤信号で渡っている人を見かけたんだ。ちょっとおかしな話だけれど、逆に驚いたよ」
日本では、歩行者が信号を無視した場合にも道路交通法違反となり、2万円以下の罰金や科料などが科される可能性があります。日本人はルールを遵守する真面目なイメージが強かったため、びっくりしたというナンドさん。しかし、その一方で、やはり日本人らしい丁寧さを改めて感じたこともたくさんあったといいます。
「カフェなど飲食店でのお客さんに対するスタッフの接し方がオランダとは全然違うね。オランダでは仕事としてやっている感じだけれど、日本人は優しく話しかけてくれるし、ただのお客さんとして話すのではなくてリスペクトしてくれていると感じるんだ」
日本へ来る外国人の数は年々増加しています。外国人スタッフの視点から見えてくる日本の良さを、私たちも改めて大切にし、これからも未来へ受け継いでいきたいですね。
(Hint-Pot編集部)
