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ルクセンブルク人「少し変な感覚になったかな」 母国との違いに衝撃 日本の交通システムに驚いた理由とは【万博】
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2025年大阪・関西万博の会期も、残り3週間を切りました。連日多くの来場者でにぎわう万博会場では、各パビリオンで働く外国人スタッフたちが訪問者を迎えています。ルクセンブルクパビリオンのレストランで調理を担当するレニーさんは、日本の公共交通機関のある点に「変な感覚」を覚えているのだそう。整備された鉄道網に感心する一方で、母国との意外な違いに戸惑いもあったといいます。いったい、どんな体験をしたのでしょうか。
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日本になじみがあるルクセンブルクの学生
ルクセンブルク出身のレニーさんは現在、ルクセンブルクパビリオンでレストランの調理を担当しています。自国でホスピタリティなどを勉強している学生で、7月初めに来日し、万博終了まで日本に滞在する予定だといいます。
「日本に来るのは初めてだけど、実は日本のことはよく知ってるんだ。おじが1990年代に日本で勉強していて、そのときに出会ったのが今の奥さんで日本人。今、ふたりはルクセンブルクに住んでいるんだけど、ふたりからよく日本のことを聞いていて、日本にはなじみがあるから、初めての日本でもそんなに驚きはないんだ」
日本についての知識があったというレニーさん。それでも、実際に日本で生活してみると、思ってもみなかった母国との違いを発見したといいます。
母国との交通システムとの違いに驚き
日本の公共交通機関を利用するうえで、レニーさんがとくに印象的だったというのは、料金システムです。
「とてもよく機能しているなと思う。地下鉄も静かできれいだし。でも実は、ルクセンブルクはどこまで行っても、どんなに乗っても無料なんだ。それは市民でも観光客でも関係なく、無料。だから、最初は『お金を払うんだ!』って少し変な感覚になったかな」
レニーさんによると、ルクセンブルクは公共交通機関を無料で利用できるのだとか。市民だけでなく、観光客など訪問者も無料で乗れるのは、とても魅力的ですね。
一方、日本では、距離や区間に応じた運賃システムが一般的です。ICカードでの支払いや路線図での料金確認など、初めて利用する外国人は、慣れるまで時間がかかることもあるかもしれません。
公共交通機関を利用する際に「お金を払う」という日本では当たり前のことが、レニーさんにとっては新鮮な体験だったようです。国によって公共交通機関の仕組みがこれほど違うというのは、興味深い話といえそうです。
日本とは異なる文化を持つ国のスタッフが活躍する万博。さまざまな国との交流を通じて、お互いの文化への理解が深まることを期待したいですね。
(Hint-Pot編集部)
