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「日本では食べたいものが見つからない」「無理って思っちゃいました」 外国人が苦手だと感じた意外な日本食とは

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著者:Hint-Pot編集部

ルクセンブルクパビリオンで働くレニーさん【写真:Hint-Pot編集部】
ルクセンブルクパビリオンで働くレニーさん【写真:Hint-Pot編集部】

 世界的な和食ブームを背景に、外国人観光客の多くが“本場”の日本食を楽しみにしています。寿司やラーメンなど、日本ならではの味わいに感動する声も多くある一方で、外国人にはなじみのない調理法や食感のものもあり、必ずしもすべてが口に合うとは限らないようです。今回は、日本を訪れた外国人が「苦手」と感じた意外な日本食について紹介します。

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ルクセンブルク人が感じた日本の食文化の独特さ

○「日本では食べたいものが見つからない」 万博ルクセンブルク館スタッフが驚いた日本の食文化 「工夫されてしまっている」と感じたこととは

 ルクセンブルク出身の学生で、大阪・関西万博のルクセンブルクパビリオンでレストランの調理を担当しているレニーさん。おじが日本人女性と結婚していることもあり、日本にはなじみがあったそうです。

 しかし、実際に日本で生活してみると、予想していなかった発見があったといいます。それは、日本の食文化の独特な特徴でした。

「実は、日本では自分が食べたいと思うものがなかなか見つからないんだ。ルクセンブルクではイタリア料理、中華、日本食、インド料理、っていうようにしっかり分かれているんだけれど、日本は当たり前だけれど基本的に日本食だよね」

 多文化国家のルクセンブルクでは、各国の料理がそれぞれの伝統的なスタイルで提供されることが一般的です。一方、日本では海外由来の料理も独自の発展を遂げています。

「たとえば日本でもピザはあるけれど、日本人用に好みが工夫されてしまっている。だからもともとのイタリアのようなピザではない。そういう食べ物が日本は多いかな、って感じるんだ」

 万博をきっかけに初めて訪れた異国で、「日本化」された食文化を発見したレニーさん。日本人の味覚への適応力だけでなく、独自性を示す興味深い文化的特徴なのかもしれませんね。