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「約1分の間に子どもが3階のベランダから転落した」 肝臓損傷で7日間入院の事故も 小さな子どものいる家庭は注意を 国民生活センターが呼びかけ
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涼しくなり、エアコンを切って窓を開ける機会が増えるこの季節。家の中で快適に過ごせる一方で、小さな子どもがいる家庭では注意が必要です。独立行政法人国民生活センターは公式YouTubeチャンネル(@kokusen_ncac_JAPAN)でショート動画を公開。子どものベランダや窓からの転落事故について注意を呼びかけています。
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わずか1分の間に起きた転落事故
換気のために窓を開けたり、ベランダで洗濯物を干したり……そんな日常の何気ない行動の中にも、ほんの少し目を離しただけで大きな事故につながる危険が潜んでいます。
同センターは動画のなかで、実際に起きた事例を紹介。その内容は、思わず背筋が凍るような事故でした。
「自宅マンションの1階にあるポストを見に行った約1分の間に子どもが3階のベランダから転落した。当日はベランダへ出る窓は閉めていたが、鍵はかけておらず、ベランダの柵の下には台や植木鉢を置いていた。救急要請し、肝臓損傷の疑いで7日間の入院となった」
事故の要因は、窓は閉めていたものの鍵をかけていなかったことや、ベランダに足がかりとなるものが置かれていたことだったようです。わずか1分という短い時間でも、状況によっては、子どもの命に関わる重大な事故が起きてしまう可能性があることがわかります。
転落事故を防ぐための5つの対策
また動画では、事故を防ぐための具体的な対策も紹介されています。
・ベランダや窓のある部屋には短時間であっても、小さな子どもだけにはしないようにしましょう。
・勝手に窓を開けないよう、窓や網戸には子どもの手の届かない位置に補助錠をつけましょう。
・窓枠や出窓に座って遊んだり、窓や網戸に寄りかかったりさせないようにしましょう。
・子どもはなんでも踏み台にして登れそうなところには登ってしまいます。ベランダの手すりや窓の近くには子どもの足がかりになるようなものは置かないことが大切です。とくにエアコンの室外機の置き場所は工夫しましょう。
・日頃からベランダや窓からの転落の危険性について子どもに教えることも大切です。
窓を開けての換気は大切ですが、同時に子どもの安全対策も忘れてはいけません。「ちょっとの間だから大丈夫」という油断が、取り返しのつかない事故につながる可能性があることを、改めて意識したいですね。
(Hint-Pot編集部)
