話題
子どもの転落事故防ぐには 窓やベランダ何をチェックする? 消費者庁が呼びかけ
公開日: / 更新日:
今月、千葉県や青森県でマンションから子どもが転落し死亡する事故が相次いで発生しました。その痛ましい事故に心を痛めた人も多く、小さなお子さんがいる家庭では、窓とベランダ周辺を再確認した人も多いのではないでしょうか。子どもの事故防止に関する情報発信を行っている消費者庁の公式ツイッター(@caa_kodomo)は、「窓やベランダ周辺を確認!」と呼びかけました。どんな点に注意をしたらいいのでしょうか。
◇ ◇ ◇
消費者庁が子どもの転落を注意喚起
東京消防庁によると、2017(平成29)年から2021(令和3)年までの5年間に管内で起きた転落の事故のうち、5歳以下の子どもが住宅等の窓やベランダから転落した事故は62件発生しているといいます。その内訳は「窓からの転落」が47件、「ベランダからの転落」が15件で、全体の約7割が窓からの転落となっています。
また月別にみると、5月が17件と最も多く、次いで10月の9件と、つい窓を開けたくなる穏やかな季節に件数が増えていることが分かります。春と秋、過ごしやすい季節には窓を開けて澄んだ空気を室内に取り入れたいところですが、小さなお子さんのいる家庭では注意が必要です。
そこで消費者庁の公式ツイッターは7日、子どもの転落事故のニュースを受けて、「窓やベランダ周辺を確認!」という注意喚起を投稿。「環境作り」と「見守り・教育」について注意を促しています。
<窓やベランダ周辺の環境作り>
○子どもが勝手に窓を開けたり、ベランダに出たりしないように、手の届かない位置に補助カギを付ける
○窓やベランダの手すり付近に足場になるようなものを置かない
○窓・網戸・ベランダの手すり等に不具合がないか定期的に確認
<子どもの見守り・子どもの教育>
○小さな子どもだけを家に残して外出しない
○窓を開けた部屋やベランダでは小さな子どもだけで遊ばせない
○窓枠や出窓に座って遊んだり、窓や網戸に寄りかかったりさせない
転落事故は、「危ない!」と気づいてから地面につくまであっという間に起こる出来事です。「見守りは大切ですが、事故が起きないように事前の対策をしておくことが重要」だと消費者庁は呼びかけています。
これからの季節、寒くなって窓を開ける機会は減りますが油断は禁物。感染症対策や大掃除などのために換気をすることも多いでしょう。今一度、窓やベランダ周辺を確認し、子どもにとって安全な環境か見直しをしてください。
(Hint-Pot編集部)