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生後1か月の赤ちゃんが「外傷性くも膜下出血で入院」も ベビーカーの転倒事故 国民生活センターが注意喚起
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乳幼児など小さな子どもを連れての外出時には、ベビーカーを使う人が多いでしょう。スムーズな移動に欠かせないアイテムですが、使用時には注意すべき点があるようです。独立行政法人国民生活センターは公式X(ツイッター)アカウント(@kokusen_ncac)で、ベビーカーの転倒による事故に注意喚起。正しく、安全に使用するよう呼びかけています。
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ベビーカーの転倒による乳幼児の事故
ハンドルに荷物が掛けられるおしゃれなフックなど、ベビーカーでのお出かけを快適にする便利グッズがたくさん販売されています。ところが使い方を誤ると、思いがけない事故につながることがあるので注意が必要です。
同センターはXに「ベビーカーの転倒による乳幼児の事故に注意―ベビーカーから転落し、頭部にけがを負い入院する事例も!―」との動画を投稿。人形を乗せたベビーカーで事故の様子を再現しています。
「「ハンドルにかけた荷物による傾斜面での転倒」のケースでは、坂道でベビーカーを押す女性が登場。ベビーカーのハンドルには、フックに掛けたトートバッグが下げられています。坂道の途中、女性が立ち止まってハンドルから手を離すと、ベビーカーは勢いよく後ろ向きに転倒。荷物の重みにより、重心が傾いてしまったことが原因のようです。
続いて「ハンドルにかけた荷物による段差での転倒」「シートベルト未装着」での転倒の様子も再現。いずれも実験のため乗せられていた人形が、頭部を強く打ちつけてしまう姿に背筋が凍る思いがします。
「お出かけ時に便利なベビーカーですが、ベビーカーごと転倒する、子どもが転落するなどの事故情報が寄せられています」と、ベビーカーの利用時に気をつけるべきポイントを紹介。注意を呼びかけています。
・ハンドルに荷物を掛けると転倒しやすくなります。
・子どもを乗せたら、必ずシートベルトを装着させましょう!
投稿に添えられたURLには、「くらしの危険」のリーフレットが。掲載されている、さまざまな資料のなかには、医療機関ネットワークに寄せられた、事故事例の一部が紹介されています。
「駐車場のスロープを降りていたところ、ベビーカーが、掛けていた荷物に引っ張られるように手前に倒れた。子どもはシートベルトを装着しておらず、地面に転落した。外傷性くも膜下出血により7 日間入院した」(2015年10月、1か月・男児)
「上の子どもの手をつないで、片手でベビーカーを押していた。ベビーカーから手を離した瞬間、掛けていた荷物の重みで手前側に転倒し、下の子どもはシートベルトを装着していなかったためアスファルトに放り出され、頭部及び顔面を打撲した」(2019年5月、3か月・女児)
大切な子どもを安全に移動させるためのベビーカーですが、気をつけて使用しないと、けがをさせる原因になるかもしれません。転倒の危険があることを意識し、適切に利用したいですね。
(Hint-Pot編集部)