どうぶつ
「ただいま……あれ、先に帰ってたん?」 家の中で堂々と立つ馬に驚き 玄関で待つ姿が「いぬみたい」と話題に
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家に帰ってきたら、愛犬が玄関で待っていた……そんな微笑ましい光景は珍しくありませんが、もし待っていたのが馬だったら? X(ツイッター)では、家の中に立つ御神馬というまさかの光景が、話題を呼んでいます。インパクト大の一枚には、3.3万件もの“いいね”が。吉川八幡神社の宮司・芳村一実(もとみ)さんに詳しいお話を伺いました。
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家の中で出迎える御神馬にびっくり
「ただいまっ……と……あれ、先に帰ってたん?」
そんなコメントとともに投稿された写真には、土間に佇む馬が写っています。戸から上半身を出し、まるで飼い主の帰りを待つ愛犬のような姿が印象的です。
家の中に馬がいるという予想外の光景に、多くの人が驚きました。投稿には、3.3万件もの“いいね”が集まっています。
リプライ(返信)には「めっちゃインパクトありますね!」「いぬみたいでかわいい」「こんなおうちに住みたいです」など、愛らしさに驚きつつも癒やされた人からの声が寄せられました。
天然記念物の木曽馬 御神馬として奉仕

大阪府豊能郡豊能町の吉川八幡神社は、古くから「馬=午(うま)」を象徴とし、南(午の方角)にある大阪の都を守護してきた、最北端の八幡宮です。
そんな“馬の神社”で御神馬として奉仕しているのが、8歳の「いづめ」くん。平成30年生まれの日本在来種・木曽馬で、令和への改元を記念して奉納されました。弓道の用語「射詰(いづめ)」にちなんで名づけられたそう。毛色は黄金のように輝く金色馬(こんじきめ)で、豊作や福をもたらす縁起の良い馬として親しまれています。
神社専用の厩舎で暮らし、夜は室内で休んでいるといういづめくん。今回の写真は、その夜間の様子を撮影したものです。神社の敷地は京セラドーム大阪約3個分もあり、国指定天然記念物の森を独り占めして、日中は草原を自由に駆け回っています。
性格はちょっぴりマザコンで、仲良しのお友達はトイプードル。まだ馬を見たことがないというその様子に、芳村さんも「自分をいぬだと思っているのかもしれませんね」と笑います。
