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どうぶつ

「ただいま……あれ、先に帰ってたん?」 家の中で堂々と立つ馬に驚き 玄関で待つ姿が「いぬみたい」と話題に

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

神事では神様を運ぶ“センチュリー”役

神事に欠かせない存在【写真提供:吉川八幡神社 御神馬いづめ 公式(@yoshikawa8izume)さん】
神事に欠かせない存在【写真提供:吉川八幡神社 御神馬いづめ 公式(@yoshikawa8izume)さん】

 御神馬として、いづめくんは神社の神事に欠かせない存在です。お祭りの際には、神様を象徴する采女(うねめ)を背に、氏子地域を巡行します。まるで御神輿が町を練り歩くように、神様を乗せて人々のもとへ向かうその姿は、まさに神様の“センチュリー(高級車)”のようです。

 現在、常駐する御神馬がいる神社は、全国でもわずか5社。多くの神社では、近隣の乗馬センターから週末だけ馬を借りています。そんななか、吉川八幡神社のいづめくんは、全国選抜7社による「御神馬 訪ないめぐり」で、鹿児島神宮や多度大社、金刀比羅宮などに並ぶ“関西代表”として1年間、奉仕しています。

 そんな神聖ないづめくんにも、ちょっとユニークな一面があります。ある日、国道をお散歩で走っていたところ、パトカーのおまわりさんから「お馬さーん。どうぞ安全に、スピードもゆっくり走ってくださいねー!」と声をかけてもらったことも。スピードメーター義務がないため、違反にはならなかったそうですが、なんとも微笑ましいエピソードです。

 家の中で、飼い主を出迎えるような仕草を見せたいづめくん。その愛らしい姿と神聖な務めのギャップに、多くの人が驚き、そして癒やされました。神様に仕える御神馬として、今日も豊能の森で、穏やかに暮らしています。

○取材協力:吉川八幡神社 御神馬いづめ 公式(@yoshikawa8izume)さん

(Hint-Pot編集部)