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「パーフェクトでした」 日本のコスパに衝撃を受けたイタリア人 コンビニおにぎりやスーパーの割引弁当で済ませるなか、最も心に残った食事とは
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24時間営業のコンビニエンスストアやリーズナブルな価格の飲食店、そして手軽に利用できるスーパーマーケットなど、手軽においしいものを楽しめる場所がたくさんある日本。こうした日本ならではの食環境は、訪れる外国人たちを魅了しています。留学で初めて日本を訪れたイタリア人男性も、滞在中に日本の身近な食文化に触れ、その魅力に感動しました。研究の合間に楽しんだ日常の味とは、いったいどんなものだったのでしょうか。
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憧れの日本を初訪問
イタリア・トリエステに暮らす、ガブリエレ・バルトニーニさん。大学で物理学を専攻し、現在は卒業論文の執筆に取り組んでいます。卒業後はドイツの大学院へ進学し、研究の道を歩み続ける予定だといいます。
そんなガブリエレさんが日本の地を踏んだのは、2023年8月末から9月初めにかけてのこと。約1か月の滞在は、彼にとって特別な体験となりました。
「小さいときからずっと、日本の文化に興味を持っていました。仕事じゃなくても、旅行でいいから絶対に行きたいと思っていた国です」と語るガブリエレさん。日本への思いは、幼い頃からずっと心の中にあったようです。
訪日のきっかけは、大学の奨学金プログラムでした。「日本の大学の研究所の奨学金のおかげで、世界各地から学生が集まって1~2か月、日本に留学して、実習や研究ができました」と振り返ります。
研究の合間に堪能した日本の味
日本で研究に打ち込む日々のなかでは、食事の予算と時間が限られます。そこでガブリエレさんが選んだのは、日本人にとてもなじみ深い、シンプルな食事でした。
「研究所にいるときのお昼ごはんは、コンビニでおにぎりやカップ麺を買って済ませていました」と振り返ります。また、夜の食事は「夕方、自転車でスーパーに行き、安くなったお弁当を買って食べていました」と工夫していたそうです。コンビニやスーパーでも、リーズナブルで新鮮な総菜が買える日本ならではの環境に、ガブリエレさんは感動しました。
とはいえ、せっかくの日本生活。いつも簡単な食事ばかりではありません。ときには、外食も楽しんでいました。
なかでも印象に残っているのが、研究所の近くにあったそば店の味です。暑い時期によく通っていたそうで、「冷たいざるそばはとてもおいしく、パーフェクトでした」と絶賛します。日本の夏を体感しながら味わうざるそばは、特別な食事だったようです。
どれも日本人にとっては日常的な食べ物ですが、初めて日本を訪れたガブリエレさんにとっては、新鮮で特別な体験となりました。こうしたなにげない積み重ねによって、より日本への感心が深まったようです。
(Hint-Pot編集部)
