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イタリア人「泣いてしまいました」 美しさに思わず涙……日本で感動した場所とは
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日本には魅力的な観光スポットが数多くあります。古くから受け継がれ、訪れる人々の心を深く揺さぶる神社仏閣や、歴史的価値の高い建造物。訪日経験があるイタリア人男性も、日本各地をめぐるなかで、ある場所の美しさに圧倒されたといいます。その光景を目にした瞬間、思わず涙を流してしまったそう。いったい、どんな場所だったのでしょうか。
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武道を通じて深まった日本への憧れ
イタリア・ペルージャ在住のフランチェスコ・ブルッツィキーニさん。今年の3月から4月にかけて、初めて日本を訪れました。日本へ行こうと思った背景には、武道との出合いがあったといいます。
「18歳から合気道や柔道をやり始めました。少しずつ、たくさんの日本人の友だちができて、みんな素晴らしい人たちなので、だんだん、日本の文学にも興味を持ち、本を読むようになりました。平安時代のものが好きです」
武道を通じて日本人の友人ができ、そこから日本文化への関心が深まっていったフランチェスコさん。やがて古典文学にまで興味を広げ、長年の夢だった訪日を実現させました。
思わず涙があふれた観光スポット
日本には約20日間滞在し、東京や川越、大阪、奈良、姫路などをめぐったというフランチェスコさん。日本人の友人宅にも招待され、各地でさまざまな日本文化を体験しました。
訪れた場所のなかで、とくに印象に残っているのは姫路城。初めて目にした瞬間のことは、今でも鮮明に覚えているそうです。
「姫路城が一番好きです。見た瞬間に、涙があふれて泣いてしまいました」
予想もしていなかった自分の反応に、フランチェスコさん自身も驚いたといいます。心を動かされた理由について、率直な思いを語ってくれました。
「最高に美しかったから。でも、どうして涙が出たのかわかりません。見た時に『あまりに美しすぎる!』と叫んで、涙しました」
白く美しい天守閣が特徴的な姫路城は、日本が誇る世界遺産のひとつです。別名「白鷺城」とも呼ばれ、その優美な姿は国内外から訪れる多くの観光客を魅了しています。フランチェスコさんも、その荘厳な佇まいに、心を奪われたようです。
また、姫路城以外にも、フランチェスコさんの心に残った場所がありました。それは、古都・京都で訪れた数々の名所です。
「京都の金閣寺も好きです。平安神宮、三十三間堂、最高に美しい。僕にとってはみんなとても美しい」
金色に輝く金閣寺、朱色が鮮やかな平安神宮、1001体の観音像が並ぶ三十三間堂。それぞれ異なる魅力を持つ京都の名所に、フランチェスコさんは深く感銘を受けたようです。日本の伝統建築が持つ独特の美しさが、イタリアとはまた違った形で、フランチェスコさんの心に響いたのでしょう。
平安時代の文学に魅力を感じ、日本文化への理解を深めてきたフランチェスコさん。実際に訪れた日本の歴史的建造物は、想像以上の感動をもたらしたようです。また日本を訪れた際には、新たな美しい景色に出合えると良いですね。
(Hint-Pot編集部)