電車やバスが正確に運行する日本の交通システムは、世界的にも高く評価されています。アメリカ・シアトルから東京を訪れているジャックさんとタビサさん夫妻も、その利便性に目を見張り、思わず母国と比較していました。いったい、どんな点に感心したのでしょうか。

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8年前からの夢をようやく実現

　アメリカ北西部に位置するシアトルから初めて日本を訪れている、ジャックさんとタビサさん夫妻。8日間の滞在を予定しています。ふたりにとって、日本旅行は長年の夢だったそうです。

「前から来てみたかったんだよ。まずシアトルと気候が似ているし、文化、食べ物、人に興味があったんだ」とジャックさんが言えば、「結構前、もう8年くらいかしら、そのくらい前から来たいねって言ってたんだよね。ようやく実現したわね」と隣のタビサさんも笑顔を見せます。

　初訪日の今回は、東京を中心にのんびりとした旅を楽しむようです。

「週末は天気が悪そうだから、美術館めぐりをしようかと考えているんだけれど、ほぼノープランなんだよ（笑）」

日本の交通網に感動　「シアトルにはないもの」

　ようやく叶った日本旅行。滞在中に最も印象的なことについて、タビサさんがうらやましそうに話してくれました。

「何よりも公共交通機関が素晴らしいわね、この交通網は、シアトルにはないもの。シアトルだとどうしても車がないとやっていけない」

　アメリカの多くの都市と同様、シアトルも車社会です。バスや電車といった公共交通機関は存在しますが、日本のような密度の高いネットワークではありません。

「高速道路も渋滞ばかりだし、全然良くないよ」

　シアトルの渋滞問題は深刻で、通勤時間帯には長い車列ができることもしばしばです。米情報サイト「コンシューマー・アフェアーズ」が2024年9月に発表したレポートによると、シアトルは全米49の主要都市の中で渋滞のひどさが2位、交通状況全体でも3位という厳しい評価を受けています。一方、東京では電車やバスが数分おきに運行され、時刻表通りに到着するという正確さも、外国人観光客を驚かせる要素の一つです。

　車に頼ることなく自由に移動できる都内の公共交通機関の便利さを実感したふたり。残りの滞在期間も、東京の魅力をたっぷり味わってほしいですね。

（Hint-Pot編集部）