Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

話題

「ひかれるという感情が薄い」→北海道の車道で目撃……車をまったく気にしない野生動物 釧路では「まれによくある」光景に5.2万“いいね”

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

道路には「タンチョウ横断注意」の標識も(写真はイメージ)【写真:写真AC】
道路には「タンチョウ横断注意」の標識も(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 雄大な自然を誇る北海道。野生のシカやキツネに遭遇することは珍しくありませんが、自然とは少しかけ離れた場所を悠々と歩いている光景となると、さすがに目を引くでしょう。X(ツイッター)では、車道をマイペースで歩くタンチョウの動画が話題を呼んでいます。優雅で堂々とした姿には、5.2万件もの“いいね”が。投稿者のマルピギア 釧路(白糠)のずんだもん/恋結シラリカ(@acerola_vitamin)さんに、詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

車を気にせず車道を歩く姿にびっくり

「釧路じゃツルが車道を歩いてることはまれによくある。ほかの野生動物と違って、彼らには『ひかれる』という感情が薄いので、なかなか避けてくれない」

 そんなコメントとともに投稿された動画には、ゆったりと歩く4羽のタンチョウが映っています。4羽のうち2羽は車道にいて、自分たちの後ろから車が迫っていることはまったく気にしていない様子。時折、首を傾げて周囲を警戒するような仕草を見せますが、とくに慌てず、淡々と道を進んでいます。

 残りの2羽は、分離帯を挟んだ歩道をのんびり歩いています。動きは優雅で、長い脚をゆったりと持ち上げて歩き、急ぐ様子はまったくありません。まるで自分のテリトリーを散策するかのように、堂々としています。

 投稿には、5.2万件もの“いいね”が集まっています。リプライ(返信)には「なんと美しい」「歩き方が優雅ですね」「もう、なんというか自分たちのほうが上だよねってわかってる威厳www」など、その堂々とした姿に癒やされた人からの声が寄せられました。

特別天然記念物にも指定されているタンチョウ

 タンチョウはツルの一種で、体長約140センチメートル、翼を広げると全長240センチメートルにもなるといわれています。白と黒のコントラストが美しい羽毛と、頭頂部の赤い皮膚が特徴的。日本文化において古くから親しまれ、長寿や幸運の象徴とされてきました。

 かつては日本各地に生息していましたが、現在は主に北海道東部の湿原に生息。1952年には国の特別天然記念物に指定され、国や自治体で保護されています。

 釧路地域で、タンチョウは湿原だけでなく、農耕地や市街地周辺にも見られるそう。マルピギアさんもタンチョウを目にする機会があるものの、今回は特別だったと振り返ります。

「タンチョウを見かけることはよくありますが、ここまで近くで見られたのは初めてでした。車道を歩いている姿を見ることもなかなかないので、投稿しました。釧路を歩いていると、月に1回くらいのペースで見かけます」