カルチャー
「『無理!』って違うところに行ってしまう」「日本は発達している」 万博アメリカ館スタッフが体感した、日本と母国の違いとは
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待ち時間への向き合い方に見えた、文化の違い

○「『無理!』ってどこか違うところに行ってしまう」 万博のアメリカ人スタッフが外国人との違いに驚き 感動した日本人の行動とは
アメリカ・アイダホ州出身のサムさん。万博会場では連日、長い待ち時間が発生していましたが、サムさんは待機列で行うエンターテインメントを通して、日本人とアメリカ人の反応の違いに注目したといいます。
「外国人は『2時間待ち』と言うと『無理!』と、どこか違うところに行ってしまうことが多いんです。でも、日本人は同じ時間や、少し短い90分待ちでも『そっかー』と、少しがっかりしながらも並ぶことが多い。アメリカ人としては、そこまでしてアメリカのパビリオンを見たいと思ってくれているのは、とてもドラマチックに感じてうれしいです」
日本に根づいている行列文化は、世界的に珍しく、初めて目にした外国人が驚嘆することもしばしば。サムさんにとって万博は、文化の違いを超えた相互理解の場になったようです。
公共交通機関がもたらした、予想外の健康効果

○アメリカ人「日本は公共交通機関が発達している」 万博スタッフが「すごい健康的!」と驚いた、思いがけない生活の変化とは
万博で働くなか、インディアナ州出身のソフィアさんがとくに感激したのは、日本人の移動手段と時間の使い方でした。
「アメリカは車社会だから、自分で運転するのがほとんどで、いつも気を張っていないといけないの。でも、日本は公共交通機関が発達しているから、電車の中で本を読んだり、調べ物ができたり、時間を有効に使える」と、驚きを口にします。さらに、日本での生活で、あることが変化しました。
「スマートフォンに入っているヘルスアプリを見ると、アメリカだと毎日2000歩くらいしか歩いてなかったけれど、日本では1万歩以上だったの! すごい健康的!」
車中心の生活では得られない健康効果は、日本滞在の副産物といっていいでしょう。ソフィアさんにとって、万博は思っていた以上に発見の多い日々だったようです。
(Hint-Pot編集部)