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「日本人の気持ちが正直わからない」 アメリカ人がまさかの光景に衝撃 「能力がすごい」と感心した日本人の行動とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

アメリカパビリオンで働くジョーさん【写真:Hint-Pot編集部】
アメリカパビリオンで働くジョーさん【写真:Hint-Pot編集部】

 閉幕まで3週間を切った、2025年大阪・関西万博。多くの来場者でにぎわう万博会場では、各パビリオンで働く外国人スタッフたちが訪問者を迎えています。アメリカパビリオンで働く男性は、日本語と英語の両ツアーを担当しながら、日本人の驚くべき能力を目の当たりにしたそう。いったい、どのような光景を見たのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

独学で日本語を習得 パビリオンでは英語と日本語を駆使

 1970年の大阪万博とは別の「月の石」を展示するなど、人気を集めているアメリカパビリオン。スタッフとして働くジョーさんはアメリカ出身ですが、とても流暢な日本語を話します。

 実は、6か月間の日本留学の経験があるものの、ほとんど独学で日本語を身につけたそうです。その語学力を生かし、現在は日本語と英語の両方でツアーガイドを務めています。

 今回の仕事を通じて、ジョーさんは驚いたことがあるといいます。それは、日本人の異常なまでの“行列耐性”です。

 アメリカパビリオンは先着順での入場となっており、2~4時間待ちの行列ができることもあるそう。しかし、そんな長時間の待ち時間でも、日本人来場者たちは黙々と列を作って待ち続けるといいます。

「並ぶ能力がすごい(笑)。そんなに長い行列に、アメリカ人は普通並ばない。日本人の待てる気持ちが、僕も正直わからない(笑)」

 ジョーさんによると、アメリカでは長時間待つのであれば、諦めて別の選択肢を探すのが一般的なのだとか。しかし、日本人の来場者たちは友人や家族と会話を楽しんだり、読書をしたりしながら根気強く待っていて、それが新鮮に感じたといいます。

 一方で、万博スタッフとして働くなかで、日本とアメリカの仕事に対するアプローチの違いも実感しているといいます。

「何か問題があったときの対応方法が違う感じがする。アメリカ人は、その解決策がいいか悪いかは置いておいて、早く対応しようとするんだ。でも、日本人は慎重で、解決策を確定するまでに緻密に計画・検討している感じがするよ」

 文化の違いが生む、行動の特性。万博の現場は、そんな違いを体感しながら、さまざまな価値観に出合える場でもあるのかもしれませんね。

(Hint-Pot編集部)