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「もう信じられなくて」 イタリア人が衝撃を受けた日本の技術 「まさに魔法」と絶賛した「いつか挑戦」したいこととは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

アメリカ出身で、イタリアに帰化したスザンヌ・プレパラータさん【写真:Hint-Pot編集部】
アメリカ出身で、イタリアに帰化したスザンヌ・プレパラータさん【写真:Hint-Pot編集部】

 職人の熟練技と自然素材が生み出す独特の美しさで、世界的に評価されている日本の伝統工芸。イタリア在住のスザンヌ・プレパラータさんも、そんな日本の伝統工芸に魅了された一人です。16世紀の邸宅を自ら修復するほど手仕事に精通する彼女が、「まさに魔法」と表現し、いつか必ず体験したいと願う日本の伝統技術があるといいます。それはいったい、どんな体験なのでしょうか。

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手仕事のプロが3度の訪日で感じた「日本の魅力」

 アメリカ・シアトル出身のスザンヌ・プレパラータさんは、イタリアに帰化し、現在はペルージャの歴史地区で暮らしています。イタリアに住んで10年のうち、7年間はローマで過ごし、ここ最近はペルージャに3年ほど住んでいます。

 現在は、16世紀に建てられた邸宅を修復しながら生活をしています。その多くの作業は、地元の職人たちから学んだことを活かしながら自分で行っているそうです。もともと手先が器用で手仕事を続けてきたスザンヌさん。アメリカにいた頃には編み物を教えていた経験もあります。

 そんなスザンヌさんは、2002年、2007年、2009年の3度、仕事で日本を訪れたことがあり、東京や京都、福岡、そして各地の島々をめぐりました。

「本当に驚くほど素晴らしい体験でした。もう一度、日本に行きたいです。今がちょうど“日本に行く時期”って感じです」

日本の伝統工芸 藍染めは「まさに魔法」

 手仕事のプロフェッショナルとして、さまざまな技術を持つスザンヌさんが、日本で体験したいと願っているのが「藍染め」です。スザンヌさんは日本の伝統的な染色技術に、特別な魅力を感じているようです。

「日本って藍の世界が本当にすごいですよね。藍の入った大きなかめに腕を肘まで入れて染めてる若い職人さんを見たときは、もう信じられなくて。私からすると、あれはもう魔法そのものなんです。実はまだ自分では藍染めをしたことがないので、いつか挑戦するのがこれからの夢なんです」

 藍染めは、タデ科の植物である藍を発酵させて作る天然染料を使った日本の伝統技法。深みのある「ジャパンブルー」と呼ばれる独特の青色は、海外の人をも魅了しています。

 スザンヌさんにとって、職人の技と自然の恵みが生み出す藍染めの神秘的な世界は、いつか体験したい「魔法」として輝き続けているようです。

(Hint-Pot編集部)