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「とても礼儀正しくて誠実」→「少し残念だな…」 パキスタン人が日本で困惑したこととは
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助け合いの精神が根づく日本。親切な人が多いとされ、そうした国民性は世界中から称賛されています。しかし、そんな日本にも“言葉の壁”が存在し、訪日外国人がコミュニケーションの難しさを感じる場面もあるようです。パキスタン人カップルも、日本の文化に感動する一方で、苦労したことを明かしてくれました。どんなことがあったのでしょうか。
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初めての日本は「アメージングな国」
パキスタン出身のヤシールさんとマリアムさん。現在はカナダ在住で、初めて日本を訪れました。15日間の滞在で東京、大阪、京都などをめぐり、富士山近郊への日帰り旅行も計画中です。
マリアムさんは、「日本の文化や歴史、食事などについていろいろ聞いたり読んだりして、行ってみたいと思っていたの」と、初訪日の喜びを語ります。
ヤシールさんも、「日本はアメージングな国だよ! 人々は、とても礼儀正しくて誠実。駅や道も、とてもきれいだしね」と、日本の印象を教えてくれました。
観光大国で感じた“言葉の壁”
人々の礼儀正しさや、街の美しさに大きな感動を覚えたふたり。一方で、苦労していることとして“言葉の壁”を挙げました。
「日本のような観光大国は、毎日のように世界中からたくさんの人たちが来るよね。それなのに、日本語が理解できない外国人にとっては、ときどき難しい場面に直面するよ」とヤシールさん。期待と現実のギャップを感じたようです。
「たとえば何かを買うときや、公共交通機関を利用するとき、僕たちもけっこう苦労しているかなと感じる。あまりオープンではない国だったら、もちろん理解できるんだけど、日本はそうではないから」
マリアムさんも、コミュニケーションの難しさについて、率直な思いを明かしました。
「私たちは食事の制限があるから、何かを食べるとき、それを確認するの。でも、通じる場面が少なくて。結局は翻訳アプリを駆使して伝達するんだけど、毎回15分くらいかかってしまうの。そういうところは、少し残念だなって感じたわ」
ふたりが感じた不便さに見えるように、訪日外国人とのコミュニケーションは、日本が抱える課題のひとつといえるでしょう。助けが必要な人がいた際、力になれるよう、いろいろな工夫を考えていきたいですね。
(Hint-Pot編集部)
