日本を訪れる外国人観光客を魅了するのは、寿司やラーメンといった人気の日本食だけではありません。日本で独自の進化を遂げた料理に、新鮮な驚きと感動を覚える人も多くいます。初めて日本を訪れたオーストラリア人も、旅の途中で出合ったある料理の味わいに心を奪われたといいます。いったい、どんなものが気に入ったのでしょうか。

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古都から温泉旅館まで…日本を満喫

　オーストラリアのシドニーから、恋人のダンさんと訪日したジョージアさん。初めての日本旅行で、これまでに東京や京都、奈良、大阪、箱根をめぐりました。

　箱根では温泉旅館に宿泊し、日本ならではの体験を満喫。「温泉旅館に泊まって、宿にある浴衣を着てくつろいだり、温泉にも入ったりしてとても楽しかった」と笑顔で振り返ります。

　一方、ダンさんは「京都がアメージングだったけれど、奈良もとても良かったし、箱根の強羅の自然も美しかった」と語り、それぞれの土地で異なる魅力を発見できたことが印象的だったようです。

日本で出合った忘れられない味とは

　日本各地を旅するなかで、さまざまな日本食を味わったふたり。なかでもジョージアさんの心に残ったのは、日本の国民食でした。

「日本で食べて、おいしいなと思ったのはカレーライス。いろんな食感が楽しめて、いろんな食材が入っている」と目を輝かせます。ゴロゴロとした野菜や肉、とろりとしたルーの食感に、すっかり魅了されたようです。

　日本のカレーライスは、インドからイギリスを経由して伝わったカレーをもとに、日本人の味覚に合わせて独自に進化した料理です。小麦粉でとろみをつけたルーと白いごはんの組み合わせは、いまや国民食として幅広い世代に愛されています。

　さらにジョージアさんは、カツカレーにも挑戦。サクサクの衣とジューシーな肉、濃厚なカレールーが絶妙に調和する一皿に、母国との違いを感じたようです。

「オーストラリアでもカツカレーは有名だけど、チキンカツのことが多いの。豚肉のカツカレーもおいしかった」と、日本では定番のトンカツとカレーの組み合わせも、ジョージアさんにとって新鮮な体験になりました。

　初めての日本で、観光地の美しさとともに、予想外の料理との出合いを楽しんだジョージアさん。日本独自の発展を遂げたカレーライスの魅力は、忘れられない思い出のひとつになったようです。

（Hint-Pot編集部）