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「この6年間は絆に満ちた豊かなものになった」 ジョージア大使が振り返った戸惑いの日々と感謝 数寄屋橋での今昔写真に反響

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ジョージア大使のティムラズ・レジャバさん【写真:産経ビジュアル】
ジョージア大使のティムラズ・レジャバさん【写真:産経ビジュアル】

 日本で暮らす外国人にとって、言葉の壁の克服だけでなく、独特の文化や暗黙のルールを受け入れるのは簡単ではありません。しかし、戸惑いながらもその違いを尊重し、理解しようと努力することで、深い絆が生まれることも事実です。ジョージアの駐日大使館で特命全権大使を務めるティムラズ・レジャバさんは、日本での6年以上の生活を振り返り、感謝の思いを綴った投稿を自身のX(ツイッター)アカウント(@TeimurazLezhava)に投稿。9万件を超える“いいね”を集め、大きな反響を呼んでいます。

 ◇ ◇ ◇

6年前と今、同じ場所で撮影された2枚の写真

「私は家族とともに日本に暮らして6年以上が経ちます」

 そんな書き出しで始まるティムラズさんの投稿には、夫人と寄り添う写真が添えられています。東京の数寄屋橋交差点を背景に、優しく夫人の肩を抱くティムラズさん。穏やかな表情からは、日本での生活に対する深い愛着が感じられます。

 投稿には、6年前に同じ場所で撮影されたツーショット写真を添付した投稿が引用リポストされており、時の流れとともに深まった、日本との絆が伝わってきます。

「初めは文化の違いに戸惑い、多くのルールや空気、暗黙の了解などにもなかなか慣れませんでした。しかし、まさに暗中模索をしながらも、できる限り日本の文化や伝統を尊重し、日々の生活を送ろうと一生懸命に努めました」と振り返ります。

 そして、たくさんの努力の甲斐もあり、多くの日本人に支えられながら「この約6年間は学びや成長、そして絆に満ちた豊かなものになったと、家族と共有しております」と感謝を綴りました。

日本への深い敬意と願い

 投稿の中で、ティムラズさんは「事実、日本では外国人による目に余る行為も見受けられ、それに関連した問題が増えています」と、現在の社会課題にも言及。「もちろん、その対策については、しっかりと協議を重ねたうえで、しかるべき判断を日本人自身が下さなければなりません」と、日本の主権を尊重する姿勢を示しています。

 その一方で、「私たちのように日本での経験が人生の中でかけがえのないものとなっている外国人もいることを、ぜひ多くの方に知っていただきたいと思います」と訴えかけました。

 最後に「いつも温かく支えてくださる皆様に心から感謝申し上げます」と結ばれた、ティムラズさんの投稿。リプライ(返信)には「何よりもこのように思って日本に住んでいただけていること、心より感謝いたします」「慣れない日本の文化に戸惑うことも多かったのですね、郷に入っては郷に従おうと努力をなさる海外の方のことを大切にしようとします」「日本をリスペクトしてくれてうれしいです!」といった、温かい言葉が多数寄せられています。

(Hint-Pot編集部)