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「イタリア人が見たら卒倒しちゃうかも」 知っておきたいパスタの作法 “本場”が絶対に許さないNG調理法とは

公開日:  /  更新日:

著者:斎藤 理子

500種類以上あるといわれる、イタリアのパスタ(写真はイメージ)【写真:Aflo】
500種類以上あるといわれる、イタリアのパスタ(写真はイメージ)【写真:Aflo】

 日本人にとっても、家庭料理として身近なイタリア料理。なかでもパスタは人気が高く、日常的に食卓に登場します。しかし、“美食の国”イタリアでは、パスタに関するルールがとても厳格。日本やアメリカでは当たり前に見かけるある行為が、イタリア人の逆鱗に触れるタブーになるといいます。フードジャーナリスト・斎藤理子さんが現地で体験した驚きのエピソードとともに、知っておきたいパスタの作法を紹介します。

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イタリアのパスタ文化と地域性

 イタリアのパスタソースのベースは、大きく分けると「オイル系」「トマト系」「クリーム系」の3種類に分かれます。オイル系は、ニンニクと唐辛子の香りや旨味をオリーブオイルにじっくりと移した、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノが基本です。トマト系は完熟トマトとハーブを煮込んで作るソースがベース。クリーム系は、生クリームにチーズを加えるなどして、ソースにします。

 それぞれのベースに相性の良いパスタと具材があり、イタリアの豊かな食材との組み合わせは無限大。さらに、地域ごとにも特色があります。かつては、トマト系は南、クリーム系は北の料理で、たとえばミラノでトマトソースのパスタを見かけることは、ほとんどありませんでした。

 北イタリアでもパスタを食べますが、もともとはリゾットのような米料理や、ポレンタのようなトウモロコシ粉を使った料理が多い土地です。現在では、そうした境界線がほぼなくなり、全国でいろいろなパスタを楽しめるようになっています。そのお店、そのシェフの個性があふれたおいしいパスタを食べるのは、イタリア旅行の大きな楽しみですね。