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ハワイで目の当たりにした“叱らない育児”に愕然…「1歳の息子が首を絞められた」と憤る日本人ママに対し、ハワイのおばあちゃんがとった行動とは
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豊かな自然環境やリラックスしたライフスタイルなど、理想的な子育ての地として、名前が挙がることの多いハワイ。しかし、実際の子育て事情はどうなのでしょうか。アメリカ・ハワイでの子育て歴が8年になるi-know(いのう)さんは、欧米諸国では“叱らない育児”が根付いているとは知りつつも、度を越えた保護者の言動を目の当たりにし驚いたといいます。第75回は「ハワイの“叱らない育児”」です。
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日本では「注意しない親が多い」と感じる人も
日本でも耳にすることが多い“叱らない育児”。もともと“叱らない育児”は、ヨーロッパやアメリカなどで、以前から実践されている子育て法です。「子どもをひとりの人間として尊重する」という考えがベースにあり、その価値観が日本に伝わってきたといわれています。
子どもが間違ったことをしても、頭ごなしに怒らず、「なぜ、やってはいけないか」を具体的に説明して諭す――そういった子育て法を実践している親御さんは、とても多いと思います。
日本では公共の場で子どもが騒いでも「注意しない親が多い」と感じている人が多いと聞きます。とくに電車利用の多い都市部では、そうした場面に出くわしたことがある人も多いでしょう。そのため、騒いでいる自身の子どもに対して「あの人に怒られちゃうから、騒ぐのをやめようね」と、第三者を引っ張り出して親が注意するのは、正しいしつけなのか? という論争が、かつて勃発したことを覚えています。
一方、車社会のハワイにて、バスや電車など公共機関を利用することはなく“絶対に静かにしなければいけない状況”は、日本の都市部に比べて少なめです。そういった環境で子育てをするのは気持ちが楽ではあるのですが、公園では別。小さな子ども同士のトラブルは避けて通れず、我が子を叱ったり、謝らせたり……。これまで何度も経験してきました。
車社会のハワイでは、子育て環境が少し違うも

その点ではハワイも日本も変わりませんが、ハワイには“叱らない育児”を実践している保護者が多いと感じます。その方たちの“叱らない育児”が「度を越している」と、感じたことがたびたびありました。
あれは、息子が1歳の頃。ひとり歩きにも慣れ、公園で遊ぶことが多くなった時期でした。おばあちゃんに連れられて公園にやってきた3歳ぐらい男の子と、息子が仲良く追っかけっこをして遊んでいたのですが、ふと遊具の陰に入り込み、親の目から見えなくなりました。
「あれ、あそこから出てこないな?」と、おばあちゃんと一緒に様子を見に行くと――なんと3歳の男の子が、息子の首を絞めていたのです(!)。
私は慌ててふたりを引き離し、その男の子に「何やってんの!」と、強く言いました。しかし、そのおばあちゃんは孫に対して「あらあら、何してたの~」と優しく声をかけただけ。
その様子を見て怒りを感じつつも、しばらく“謝り待ち”をしていた私。結局、おばあちゃんが私や息子に謝ることはなく、孫にも謝らせようとしなかったので、怒りが収まらないまま、息子を連れて家に帰りました……。
