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「捨てて、新しいのを使いなさい」 アメリカの価値観に日本人ママがカルチャーショック 小学校で驚いたこととは
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日本の文房具は世界最高レベルといわれ、今では東京の有名文房具店が観光スポットとして、外国人にも人気を集めています。日本で生まれ育ち、現在はハワイで8歳と5歳の子どもを育てる主婦ライターのi-know(いのう)さん。我が子の小学校で指定された文房具に、思わぬ“カルチャーギャップ”を感じたといいます。第64回は「日米・文房具ギャップ5選(前編)」です。
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ハワイでは消しゴム付き鉛筆がスタンダード
ハワイでは、8月初旬に新しい学年がスタートしました。毎年7月になると、大型ショッピングセンターに「スクールサプライコーナー」が設けられます。学校指定の文房具類のほとんどがその一か所でそろうので、とても便利です。
そこで今回は、小学校生が使用する文房具のなかから、私が“カルチャーギャップ”を感じた「アメリカの文房具5選」をご紹介します。
1. 鉛筆
昨年の日本への一時帰国中に息子が通った日本の小学校では、2Bの鉛筆が指定されました。一方、ハワイでは「♯2」と呼ばれる、日本でいうHBの濃さが学校指定のものです。ただ、昨今の子どもは日米ともに筆圧が弱い傾向にあるようで、息子が♯2鉛筆で書いている文字もとても薄く見えます。そのため、個人的には、アメリカでももっと濃い鉛筆にしたほうが良いのではと思います。
鉛筆に関して、もうひとつ大きな違いがあります。ハワイの学校では、消しゴム付き鉛筆が指定されているのです。日本では学校にもよるでしょうが、基本的に消しゴムが付いていない鉛筆を持っていくのが暗黙のルールだと思います。私が小学生の頃は、消しゴム付き鉛筆を持っていたとしても、先生から「後ろの消しゴムを使ってはいけない」と指導を受けました。
それに対して、現在のハワイの子どもたちはどうかというと、普通の消しゴムも持っていきますが、鉛筆に付いている消しゴムをよく使っています。そのため、使い切ったときのために「消しゴムキャップ」というものまで販売されているのです。
ちなみに「Sharpened」という、すでに削られた鉛筆が売られているのは、カルチャーショックでした。家で削る手間が省ける分、「Unsharpened」という削られていない鉛筆より少し値段が高いです。
