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ノルウェー人「とても似ている」 日本で感じた親近感 母国との意外な共通点とは
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日本を訪れた外国人が、遠く離れた母国との意外な共通点を発見することがあります。文化や言語が異なっていても、地理的な環境が似ていることで、親近感を覚える人も少なくありません。ノルウェーから来日した夫妻も、日本との間に興味深い共通点を見出したといいます。いったい、どのようなことだったのでしょうか。
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切り絵アニメ作家として5度目の来日
ノルウェーを代表する切り絵アニメーション作家、アニータ・キリさん。東京で10月31日(金)から11月4日(火)まで開催されるキネコ国際映画祭で、作品上映とストップモーションアニメの制作ワークショップを行うために来日しました。夫のクラウスさんとともに、8日間にわたって滞在する予定です。
アニータさんにとって日本は5回目。過去の滞在では、印象深い経験をしたそうです。
「以前、8月6日にちょうど広島を訪れていたんです。だから、とても印象的。戦争についての映画も手がけているので……」
一方のクラウスさんは「日本はいつも“行きたいリスト”の上位にあったんだよ」と、念願の初来日です。
「すべてが清潔できちんとしている。人々もとても礼儀正しくて、誠実だと感じる」と、ふたりは日本の印象について口をそろえました。
海に囲まれた国同士
何度も日本を訪れているアニータさんは、ノルウェーと日本の意外な共通点について明かします。
「ノルウェーと日本は、国のイメージがとても似ていると思うんです。海岸線がずっとあって、それによくシーフードを食べるでしょう」
ノルウェーと日本は長い海岸線を持ち、豊かな水産資源に恵まれています。ノルウェーはサーモンやタラ、ニシンなどの水産業で知られ、日本も古くから魚介類を中心とした食文化を発展させてきました。
そんな海とともに生きる文化は、レジャーの面でも共通しているようです。
「ノルウェーではセーリングがとても盛んなんですよ」
ノルウェーは国民1人あたりのボート保有率が世界でも高く、週末にはセーリングを楽しむ家族の姿が多く見られるそう。日本でも、マリンスポーツやヨットが盛んな地域があります。
ふたりは映画祭のあとに熱海を訪れ、セーリングを楽しむ予定なのだそう。「富士山も見られるかなと期待しています」と目を輝かせました。
海に囲まれた両国の共通点を実感しながら、日本を満喫するふたり。残りの滞在も楽しんでほしいですね。
(Hint-Pot編集部)
