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「野菜を加熱」→「火が出た」 電子レンジ火災の意外な原因とは… 国民生活センターが衝撃動画で注意喚起

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

電子レンジは定期的に掃除を(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
電子レンジは定期的に掃除を(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 私たちの生活に欠かせない調理家電、電子レンジ。毎日使用している人も多いと思いますが、庫内の掃除をつい後回しにしていませんか? 食品カスや油汚れが残っていると、加熱効率が落ちたり、悪臭が発生したりするだけでなく、最悪の場合、火災につながる危険性も。独立行政法人国民生活センターの公式X(ツイッター)アカウント(@kokusen_ncac)は、衝撃的な再現映像とともに、電子レンジの清掃の重要性を呼びかけています。

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「こまめに庫内の手入れを」 使用中の発煙・発火事故が報告

 同センターよると、電子レンジ使用中の発煙や発火に関する相談は少なくありません。「電子レンジ庫内側面から火花が出た」「電子レンジで野菜を加熱していて、野菜から火が出た」といった事例が寄せられており、発煙・発火の形態も一様ではないといいます。

 投稿では「#電子レンジ を使用中に、発煙や発火の事故が報告されています」として、2つの重要な注意点を挙げています。

・こまめに庫内の手入れを行い、汚れた状態で使用しないようにしましょう!
・取扱説明書をよく読み、食品を加熱しすぎないように注意しましょう!

 添付された動画には、衝撃的な再現実験の様子が映し出されています。電子レンジを開けると、右側面に食品カスを再現した付着物が確認できます。この状態で加熱を始めたところ、わずか数分後、付着物にマイクロ波が集中して発火。庫内が赤く光るほど激しく燃え始める様子がとらえられています。

 国民生活センターが発行している「くらしの危険 Number329」には、電子レンジの庫内で万が一、発煙・発火したときの対処法が示されています。「慌てて扉を開くと酸素が急激に入るため、炎の勢いが増してさらに危険になる可能性があります。ただちに動作を停止させて電源プラグを抜き、すぐには扉を開けずに煙や火が収まるのを待ちましょう」と呼びかけています。

 取扱説明書には食品に応じた加熱方法が記載されているので、それらに従い、適切な設定をするようにしましょう。日常的に使う便利な家電だからこそ、正しい使い方と定期的なメンテナンスが、安全を守るカギとなります。

(Hint-Pot編集部)