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「火災につながるおそれがあります」 家庭でやりがちな電源プラグの“NG行為” 経産省が注意喚起

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

電源プラグは正しく扱おう(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
電源プラグは正しく扱おう(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 掃除機やドライヤーなどの家電を使う際、電源コードを引っ張って抜いていませんか? なにげない日常の動作が、実は火災の原因になる可能性があります。経済産業省リコール・製品事故情報(製品事故対策室)は、公式X(ツイッター)アカウント(@kochijiko)に注意喚起を投稿。運動会の綱引きにかけて、電源プラグの正しい扱い方を呼びかけています。

 ◇ ◇ ◇

「おうちで電源コードの綱引き、しちゃっていませんか?」

 運動会の綱引きになぞらえた、巧妙な表現で注意を促した同省の投稿。「そろそろ秋の運動会シーズン おうちで電源コードの綱引き、しちゃっていませんか?」と問いかけています。さらに「電源プラグは、コード部分を引っ張ると火災につながるおそれがあります」と、日常でやってしまいがちな行動に警鐘を鳴らしています。

 添付された動画はまず、男性が掃除機を使用するシーンから始まります。部屋の奥へ移動すると、自然とコードが引っ張られ、プラグ部分が曲がってしまいそうです。「電源プラグが引っ張られる使い方をしていませんか?」というテロップが表示されます。

 続いて、ドライヤーを使い終わった男性が片づけようとする場面。プラグから10センチほど離れた、コード部分を持って引っ張って抜きました。テロップでは、「電源プラグを抜くために電源コードを引っ張っていませんか?」と問いかけています。

なぜコードを引っ張ってはいけないのか

 動画の最後には、衝撃的なシーンが。「このような使い方をしていると、プラグが破損したり、コードが断線するおそれがあります」というテロップとともに、損傷したプラグ内部から実際に発火し、激しい炎が上がる検証映像が流れます。

 日常的に繰り返し引っ張ることで、見た目には問題がなくても、内部で確実に劣化が進み、危険な状態になりそうです。

 事故を防ぐためには、必ずプラグ本体を持って抜くことが重要。投稿に添えられた「綱引くも コードはそっと 手はプラグ」という標語の通り、コード部分には力を加えず、プラグをしっかりと握って、まっすぐ引き抜くようにしましょう。

 また、掃除機のような本体が動く家電製品の使用時は、コードが自然に引っ張られないよう、電源の位置を工夫することも大切です。延長コードを使用したり、作業範囲を考慮してコンセントを選んだりするなど、事前の準備で事故のリスクを減らすことができます。

 家庭の安全は、こうした小さな注意の積み重ねから生まれます。運動会で安全に綱引きを楽しむように、家庭でも電源プラグを安全に扱うことを心がけましょう。

(Hint-Pot編集部)