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「私はまったく抵抗がなくて」 オーストラリア人が日本で体験→パートナーの息子は「トライはしたよ。でもさ…」 尻込みした体験とは
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日本を訪れる外国人観光客にとって、日本独自の文化体験は、旅の醍醐味のひとつです。しかし、その受け止め方は人それぞれ。同じ体験をしても、バックグラウンドや年齢によって、感じ方が大きく異なります。2度目の訪日を果たしたオーストラリア人女性と、初めて海外に出たパートナーの息子。同じ文化を体験したふたりの反応には、興味深い違いがあったそうです。いったい、どんな体験をしたのでしょうか。
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21日間の旅で感じた文化の違い
オーストラリア人のジェシカさんは、パートナーと義理の息子の3人で、21日間かけて日本各地をめぐっています。東京や群馬、京都、広島、大阪と、定番の観光地を網羅する充実した旅程です。
ジェシカさんにとっては2度目の訪日ですが、20歳のパートナーの息子にとっては人生初の海外旅行。「今、オーストラリア人にとっては円安で、日本にとても来やすいの」と語るジェシカさん。ゆっくりと日本文化を体験する時間を、持つことができました。
過去の経験が左右した受け止め方
滞在中、ジェシカさんがとくに感動したのが、日本の温泉文化だったといいます。
「日本には1998年に、学校の修学旅行で初めて来たの。そのときはみんなで大浴場があるホテルに泊まったから、温泉がどういうものかは理解していたし、裸になって入るというイメージはついていたの。だから、私はまったく抵抗なく入れたわ。本当に素晴らしかった」
一方で、義理の息子の反応は少し異なりました。
「20歳の義理の息子は、少し尻込みしていて(笑)。『トライはしたよ。でもさ……』って感じで、公衆の面前で裸になってお風呂に入るのには、抵抗があったみたい」
初めて日本の温泉文化に触れた若者にとっては、少しハードルが高かったようです。チャレンジする姿勢は見せたものの、完全にはなじめなかったのでしょう。
「でも、宿泊した旅館には貸切風呂もあったから、そっちは気に入ったみたい」
文化の違いを乗り越え、それぞれのスタイルで日本を楽しむジェシカさん一家。同じ体験でも、過去の経験や価値観によって、受け止め方はさまざまです。残りの滞在でも、新しい発見と思い出が増えていくことでしょう。
(Hint-Pot編集部)
