寿司や天ぷら、ラーメンなど、世界中で愛される日本食。繊細な味付けに加え、美しい盛り付けなど工夫を凝らした料理の数々は、訪日外国人を魅了し続けています。アルゼンチンから初めて日本を訪れ、日本食を堪能した夫婦には、とくに気に入ったメニューがあるそう。一番気に入った日本食とは、いったいなんだったのでしょうか。

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アニメがきっかけで30時間かけて来日

　日本を初めて訪れている、アルゼンチン人のマリアさんとアダンさん夫妻。3週間の滞在予定で、京都や姫路、大阪、奈良、金沢、高山、福井、長野、東京を回ってきて、最後に日光と鎌倉を訪れる予定だといいます。充実した旅程を組んできたようです。

「来るのに30時間かかったから、本当遠かったよ……」とアダンさんは苦笑いします。

　一方、マリアさんは「日本を旅行先に選んだのは、アニメを通じて興味があったから。コロナ禍で、『進撃の巨人』や『NARUTO』『鬼滅の刃』といった作品を観る機会があって。アニメには詳しくないけれど、日本に親しみが湧いたの」と、来日のきっかけを語ってくれました。ふたりとも、日本での滞在を楽しみにしています。

「ああいうふうに卵を食べたことがなかったから、おいしかったな」

　長期間の滞在中、マリアさんとアダンさんは、さまざまな日本食を堪能したようです。マリアさんには、とくに気に入った日本食があるといいます。

「うどん、たこ焼き、焼き鳥、けっこう挑戦したよね。私は強い香辛料が苦手だから、ワサビとか、スパイスがダメなの。奈良で食べた牛肉うどんが一番おいしかった」

　一方、アダンさんも「日本らしいものといえば、フィッシュケーキも食べたね」と、さまざまな日本食に挑戦してきたことを話してくれました。

　そんなアダンさんが一番気に入ったのは、「しょうゆに浸かった卵！」だったといいます。

「けっこうどこでも出しているよね？　あれは燻製しているの？　ああいうふうに卵を食べたことなかったから、おいしかったな」

　アダンさんが感動したのは、煮卵のこと。ラーメン店や居酒屋、コンビニエンスストアなど、日本全国どこでも楽しめる定番の一品です。しょうゆベースのだしでじっくり煮込まれた半熟卵は、日本人にとってなじみ深い味です。

　その独特の色合いと味わいが、アルゼンチンから来たふたりには新鮮だったのかもしれません。残りの滞在でも、日本の食事を存分に味わってほしいですね。

（Hint-Pot編集部）