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「前シーズンから持ち越した灯油は、変質による異常燃焼のおそれが」 石油ストーブ使用前の重要な確認事項 経産省が注意喚起

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

石油ストーブは使用前に点検を(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
石油ストーブは使用前に点検を(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 朝晩の冷え込みが厳しくなり、そろそろ暖房器具の準備を始める時期です。押し入れや物置にしまっていた石油ストーブを、久しぶりに取り出す家庭も多いでしょう。しかし、昨シーズンから持ち越した灯油を、そのまま使うのは危険だといいます。【経済産業省】リコール・製品事故情報(製品事故対策室)の公式X(ツイッター)アカウント(@kochijiko)が、石油ストーブの安全な使用方法について注意を呼びかけています。

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使い方を誤ると火災の原因にも

「石油ストーブの準備はこれからですか?」という問いかけから始まる、同省の投稿。安全に使用するための、3つのチェックポイントを挙げています。

・久しぶりに出した石油ストーブは、使う前にお手入れから!
・燃焼筒の取りつけはしっかり確認!
・昨シーズンの余った灯油は、使わず処分!

 添付された動画では、石油ストーブ火災を防ぐための点検ポイントを詳しく紹介。ポイントとして「燃料は新しい灯油を使う」ことが強調されています。

「前シーズンから持ち越した灯油は、変質による異常燃焼のおそれがあります。燃料には新しい灯油を使ってください」と警告。灯油は時間の経過とともに酸化が進み、品質が劣化します。変質した灯油を使用すると、異常燃焼による火災の危険性が高まるのです。

 さらに、動画では「ガソリンは絶対に使用しないでください。大きな火災につながります。ガソリンの保管にポリタンクは使用せず、専用の携行缶に入れて、灯油と区別して保管してください」と、燃料の管理についても注意を呼びかけました。

余った灯油の正しい処分方法

 では、昨シーズンから持ち越してしまった灯油は、どう処分すれば良いのでしょうか。灯油は適切に処理する必要があるため、購入店や近くのガソリンスタンド、不用品回収業者などに相談してみましょう。基本的に、翌年に持ち越さず使い切るか、シーズンの終わりに購入店に引き取ってもらうようにしてください。

 絶対にやってはいけないのが、自己判断での不適切な処分です。トイレや排水溝、川や海に流す、土に埋めるといった行為は、深刻な環境汚染の原因になります。また、燃やして処分しようとすると火災につながり、大変危険です。これらの行為は絶対に行わないようにしましょう。

 石油ストーブは、正しく使えば安全で効率的な暖房器具ですが、使用前の点検と適切な燃料管理が欠かせません。久しぶりに使う前に、必ずホコリの除去や燃焼筒の確認を行い、新しい灯油の使用を心がけましょう。

(Hint-Pot編集部)