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保育士が親に伝えたい「冬の本気のお願い」 選んでほしい服へのアドバイスに3.5万“いいね” 「ものすごく参考になりました」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

子どもの冬服には「裏起毛」よりも「裏毛」を

「裏起毛」と「裏毛」の違い【写真提供:はる。9y+6y(@haru_hint)さん】
「裏起毛」と「裏毛」の違い【写真提供:はる。9y+6y(@haru_hint)さん】

 さらに、はる。さんは「園の活動では『裏起毛』じゃなくて『裏毛(うらけ)』がベスト!」と説明しています。裏毛は、裏起毛と見た目はよく似ていますが、通気も保温もバランスが良く、汗をかいても乾きやすいので、長時間を過ごす保育園で「ちょうどいいやつ」だといいます。

 投稿には、裏起毛と裏毛を比較した写真も添えられています。裏起毛はふわふわとした毛足があるのに対し、裏毛はループ状の糸が見えるタオルのような生地です。はる。さんは、この違いを知っておくだけで、子どもたちがより快適に過ごせるとアドバイスしています。

「子どもたちが快適に過ごせるよう、お洋服選びでちょっとだけ気にしてみてくださいね」と呼びかけた投稿には、3.5万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「ものすごく参考になりました」「私も大人だけれど裏起毛はかゆくなってダメ」「大人は良いけれど、子どもはめちゃくちゃ寒い地域でない限りは裏毛が良いですよね」など、共感の声が寄せられています。

保育現場で実際に起きていること

 はる。さんによると、裏起毛を園に着てくる子どもの割合は、「1~2割程度という印象」とのこと。風邪や肌荒れの原因を裏起毛だけに特定することはできないものの、現場では気になる場面がしばしばあるそうです。

「裏起毛を着ている子が活動中に顔が真っ赤にしていたり、着替えのときに裏起毛の服を脱いだ瞬間、肌をかきむしろうしたりする姿はよく見られます」

 着替えさせようにも、替えの服も裏起毛で困った経験もありました。そうした場合、はる。さんの勤務先では、園が用意している適切な素材の着替えを貸し出しています。

 また、素材の選び方に加えて、服を着る場面にも目を向けて、服装選びをすることが大切だと話します。登降園時と園での活動時では必要な暖かさが違うため、それぞれに合った服装を準備することが重要です。

「登降園用の上着は、朝夕は一番肌寒い時間帯ですので、温かさを最優先した中綿のコートやジャケットを着せてください。一方、園での活動時の上着は、ウインドブレーカーやフードが付いていない軽いダウンジャケットなどが動きやすくておすすめです。また、真冬は肌着を長袖にすると、より暖かく過ごせるかと思います」

 冬の服装選びの大切さを保育士目線で優しく呼びかけた、はる。さん。Xアカウントでは、家族との日常や、保育士の知識について発信中です。「育児ってむずい。けど、なんか今日ちょっと笑えた。そんな場所になれたらうれしいです」と話しています。

(Hint-Pot編集部)