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「気を強く持ってください」と遺族に言ってはいけない? お葬式のNGマナー 正しい言葉選びを葬儀社が解説
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葬儀の場で遺族への声かけに困った経験はありませんか。「気を強く持ってください」など、励ましのつもりでかけた言葉が、実は遺族を傷つけてしまうことがあります。神奈川県の葬儀社・杉浦本店は、公式TikTokアカウント(sugiurahonten)で「~葬儀社が教える~お葬式で使ってはいけない言葉」を紹介。遺族の心に寄り添う適切な声がけと、避けるべき“NG言葉”について、具体例を挙げて解説しています。
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励ましの言葉が遺族の負担に
葬儀という厳粛な場では、言葉選びにとくに気を配りたいもの。深い悲しみの中にいる遺族に対して、どのような声がけが適切なのでしょうか。杉浦本店は、「~葬儀社が教える~お葬式で使ってはいけない言葉」というタイトルで投稿した動画で、NG例と正解例を並べて紹介しています。
まず、NG例として取り上げたのは「お寂しいでしょうが、気を強く持ってください」という言葉。多くの人が励ましのつもりで使いがちですが、「安易な励ましや心の回復を急かす言葉はNG」と解説しています。深い悲しみの中にいる遺族にとって、このような言葉は重荷になってしまうこともあるのです。
では、どのような言葉が適切なのでしょうか。正解例として挙げたのは、「ご無理なさらずお体を大事にしてください」という声がけ。「ご遺族の心身を気遣う自然な言葉遣いをしましょう」とアドバイスしています。
ほかにもNG例として、「泣いてばかりでは故人も浮かばれないですよ」「病死と聞きましたが、原因はなんだったんですか?」などの言葉も紹介されています。
動画には「どっちも言ってはいけないことですね」「俺は昨年、祖母が亡くなり出棺前に近所のおばさんから『寂しくなるね』と言われた! 余計なひと言を言うなと思った」といったコメントが寄せられています。なにげないひと言が、遺族の胸に刺さることがあるようです。
葬儀の場では、細やかな配慮が求められます。遺族の気持ちに真に寄り添うためにも、適切な言葉選びを心がけ、心からの哀悼の意を静かに伝えることが大切ですね。
(Hint-Pot編集部)