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「預け手荷物に入れていい?」 飛行機利用時にうっかり入れてしまいがちなアイテム 航空会社が注意を呼びかけ
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年末年始の帰省や旅行シーズンが近づき、飛行機を利用する機会が増える時期になりました。久しぶりに空の旅を楽しむという人も多いでしょうか。普段は安全に使えているから大丈夫と思っているものでも、機内への持ち込みや預け入れに制限があるアイテムは、実は少なくありません。ANA(全日本空輸)は、公式YouTubeチャンネルで「クイズこれ知ってますか? 手荷物持ち込み編」と題した動画を公開し、注意を呼びかけています。
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モバイルバッテリーを預け手荷物に入れるのはNG
動画では、手荷物に関するルールがクイズ形式で紹介されました。まず取り上げられたのが「モバイルバッテリーは預け手荷物に入れていい?」という問題です。正解は「×」。スマートフォンやタブレットの充電に欠かせないモバイルバッテリーですが、実は、預け手荷物には入れられず、機内持ち込みが必須となっています。
その理由は、モバイルバッテリーに使用されているリチウムイオン電池にあります。リチウムイオン電池は、小型で大容量の電力を供給できる便利なものです。その一方で、衝撃や損傷により熱暴走を起こし、発火のおそれもあるのです。
動画では「規定容量内(100Whを超え160Wh以下)のものは2個まで機内持ち込みが可能」と説明されています。なお、160Whを超えるものは持ち込みも預け入れもできないため、注意が必要です。
また、2025年7月8日搭乗分から、モバイルバッテリーを機内へ持ち込む際は座席上の収納棚に入れず、常にバッテリーの状態を確認できるよう手元で管理することが求められています。異常を感じた際は、速やかに客室乗務員へ知らせることも重要です。
ヘアアイロンも要注意 タイプによってルールが異なる
また、「ヘアアイロンは預けなければならない?」という問題については意外に勘違いしがちですが、正解は「×」。製品によっては機内持ち込みも可能であることを伝えています。
コンセント式のヘアアイロンは、機内持ち込みも預け手荷物に入れることもできます。一方、コードレスタイプのものは注意が必要です。動画では「本体から電池を取りはずすか、フライトモードに設定ができれば、機内持ち込み、お預けともに可能」と説明。ただし「電池を取りはずした場合、リチウム電池は機内持ち込みにするようにお願いします」と呼びかけています。
動画では、ほかにも「スプレーは種類によって持ち込みも預け手荷物に入れることもできない」ことや、「国内線で預けられる手荷物の大きさ」などについても紹介されています。
コメント欄には、「いまやあらゆる製品に組み込まれているバッテリー 条件を聞いても細かく調べても個人では判断が難しい」「ありがとうございます。参考になります」といったコメントが寄せられています。
飛行機では、普段気にしないものが危険物扱いされることもあります。判断に迷うものに関しては、空港へ向かう前に、航空会社のウェブサイトなどで確認することが大切です。安全で快適な空の旅のために、手荷物のルールをしっかり守りたいですね。
(Hint-Pot編集部)
