漫画
「自分で降りて!」「自分の荷物は自分で持つ!」 高齢の母に厳しく接する娘 驚きの真意に目からウロコ 実体験漫画に大反響
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高齢の親に対して、どこまで手を貸すべきなのか──。優しさと自立のバランスは難しい問題です。X(ツイッター)では、駐車場で見かけた親子のやりとりから大切なことに気づいたという実話漫画が話題となっています。2万件の“いいね”を集めた投稿について、おたみ(@otamiotanomi)さんに詳しいお話を伺いました。
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「もっと優しくしてあげたらいいのに」とハラハラ
ブログ「おたみの日々」でギャグ漫画を発信している、おたみさん。Xのフォロワーは15.2万人と、大人気のクリエイターです。なかでも大反響を呼んだ「ド真面目な友達がキャバ嬢にハマった話」は、全180話をAmazon Kindleで無料公開しています。
そんなおたみさんですが、ギャグだけでなく、実体験をもとにした考えさせられる話も多数投稿しています。最近、Xで2万件の“いいね”を集めて話題になったのは、駐車場で見かけた親子のエピソードでした。
おたみさんが駐車場を通りがかると、高齢のお母さんに対して「自分で降りて!」「自分の荷物は自分で持つ!」と厳しく接する娘さんを目にします。おたみさんは思わず、「手を貸してあげたり荷物を持ってあげたり、もっと優しくしてあげたらいいのに」と、ハラハラしながら見守っていました。
すると、その娘さんが意外なひと言を続けます。
「自分でやれること継続しないとできなくなっちゃうからね!」
それを聞いて、「あ……そういうことか……」と目からウロコが落ちた様子のおたみさん。一見厳しく見えた娘さんの態度には、お母さんを思いやる深い優しさが込められていたのです。
リプライ(返信)には、「手を出すのは簡単なんだけれど、できなくなったらガタガタと何もできなくなるから大事だよね」「これは真実」「これこそ本当の愛の鞭だねぇ」「優しさからくる厳しさ」など、共感の声が数多く寄せられています。
「見守るにも勇気と根気がいる」
おたみさんは投稿のツリーで、「娘さんはあえて手伝わず、お母さんの身体の衰えを回避するために自分で行動させているんだと思いました。一見厳しいですけれど、お母さんを思いやっての優しさだと気づきました」と振り返っています。
さらに、「『自分が手伝った方が早い』『手伝ってあげたい』そう思いがちなので、見守るにも勇気と根気がいるんだな、と思いました」とも綴っています。そんなおたみさんに、当時の状況やこの出来事から得た気づきについてお話を伺いました。
Q. 今回の漫画を描いた理由は?
「相手に手を貸してあげるだけが優しさではない、と気づき『みなさんはどう思うんだろう?』と共有したく思いました」
Q. 娘さんの行動の真意を知ったときの、おたみさんの心境を詳しく教えてください。
「感動といいますか、相手を長い目で思いやるってこういうことなんだな、と思いました。僕は実家で、明るく笑顔で機嫌良く、を心がけていたので、今回の家族間での厳しさはとくに驚きました。そして、学びを得た気持ちになりました」
Q. 今回の体験から日常で実践しようと思ったことがあれば教えてください。
「例えば、子どもの部屋を片づけるのではなく、片づけることを教える、とかが良いんだろうなと思いました。僕は独身なので想像なのですが(笑)」
Q. 読者からのリプライでとくに印象に残っているものは?
「プロの介護士さん、看護師さんからもコメントをいただき、とても大切なことだと書かれていたのが印象深かったです。『残存機能』というみたいですね。その言葉もコメントで初めて知りました」
(Hint-Pot編集部)
