漫画
子どもを産むまで“知らなかったこと” 振り返る漫画に3.8万人共感 「泣きました」
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大変な毎日が繰り返されたとしても、言いようがないほどの愛おしさやかけがえのない思い出に包まれる子育て。振り返ればそこには、我が子だけでなく親にとっても多くの“変化”があったことに気付きます。ツイッター上では現在、「子どもを産むまで知らなかったこと」という観点で育児を見つめ返した漫画が大きな反響を呼んでいます。作者のるしこ(@39baby_com)さんに話を伺いました。
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子も母も振り返るとさまざまな変化が
るしこさんは、スマートフォン向けコミックサイト「マンガよもんが」で2歳半の息子さんと夫、そして自身が登場する日常漫画を連載中。今回は「子どもを産むまで知らなかったこと」を通じて、これまでの育児を振り返る“ダイジェスト版”を描きました。
まずは我が子の成長について「知らなかったこと」から始まります。想像していた以上のスピードで大きくなることや、大きくなっても寝姿は変わらないこと。生まれてすぐは弱々しく感じられたのに、たった2年でお調子者に育つこと……。そうして息子さんは、いつも何か新たなことに挑戦しては成し遂げ、少しずつたくましい姿に成長していきます。
もちろん、るしこさん自身も育児を通して多くのものを乗り越えてきたため、知らず知らずのうちに変化が。食べすぎで気持ちが悪くても「つわりと比べれば屁でもない」、生理痛でお腹が痛くても「陣痛よりマシ」……。そうして乗り越えたものが多い事実も、子どもを産むまでは「知らなかったこと」です。また、5キロのお米もひょいと持ち上げられる“強さ”も手にしました。
ただ一方で、「弱くなってしまったもの」もあります。それは「小さい子がつらい目に遭う系」のストーリー。書店で手にした一冊がそうした内容だった場合、棚に戻してしまうようになったそうです。
親子双方の変化を描いた漫画は、公開されるとすぐに3.8万件もの“いいね”が集まるなど大きな話題に。また、リプライ欄には「256%共感しかないです!」「共感しすぎて泣けます……てか泣きました……」「わかりみがありすぎます」といった反応が殺到した他、“出産してからダメになったもの”エピソードが多数寄せられました。
「自分の子どもに対しては大きな愛おしさのようなものを感じます」
るしこさんに、漫画についての詳しいお話を伺いました。
Q. 今回の漫画を描こうと思ったきっかけや理由を教えてください。
「現在連載している育児漫画が妊娠・出産から0歳期をテーマにしているため、制作に際して当時を振り返ることが多く、動画や写真などを見返しているうちに漫画にしようと思いつきました」
Q. 作品中に描いたもので、特に予想もしなかったと感じた出産後の気付きは何だったでしょうか?
「我が子の成長スピードですね。自分で育ててみたら『新生児は1~2年でここまで子どもらしくなるのか!』と驚きました。出産前の私は子どもと関わる機会がほとんどなかったので、2~3歳の子の様子をあまり知らなかったこともあるのかも……」
Q. 今回の作品内で紹介したもの以外に「子どもを産むまで知らなかったこと」があれば教えてください。
「『我が子のかわいさ』でしょうか。これはきっと子育てをする人が毎日抱く感情だと思います。噂には聞いていましたし、母からもよく聞かされましたが、自分の子どもに対しては言葉で言い表せない大きな愛おしさのようなものを感じます」
Q. 心に残った感想や、感想を読んで気が付いたことを教えてください。
「同じくらいの子どもを持つ親御さんからの共感とともに、さまざまな世代や立場の方からのご感想をいただけてうれしかったです。また、『自分は産んでいないけど分かる』という声から、確かに妊娠・出産に関するもの以外は『産んだから』というより『育ててきたから』知ったことかもしれないと気付かされました」
たくさんの共感を呼んだるしこさんの作品。これからも息子さんの成長とともに、素敵なエピソードの数々が発表されることを期待したいですね。
(Hint-Pot編集部)