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「意識がない」「呼吸が不規則」は危険信号 忘年会シーズンに知っておきたい急性アルコール中毒のサイン 政府広報が注意喚起
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年末が近づき、忘年会などでお酒を飲む機会が増える季節。楽しい時間を過ごす一方で、気をつけたいのが急性アルコール中毒です。政府広報オンラインの公式X(ツイッター)アカウント(@gov_online)は、「一緒に飲んでいる人や周りの人に急性アルコール中毒のサインがあったら?」と題し、万が一の際の対処法について注意を呼びかけています。
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「意識がない」「呼吸がおかしい」はただちに救急車を
「この時期は、忘年会などでお酒を飲む機会が増えやすい時期です」との書き出しで、同アカウントは注意を呼びかけました。「もし、一緒に飲んでいる人や周りで飲んでいる人の意識がない、呼吸がおかしいなどの症状に気づいたら、ただちに救急車を呼んでください!」と、緊急時の対応を強調しています。
投稿に添付されたリーフレットでは、急性アルコール中毒の危険なサインと、酔いつぶれた人を介護する方法が詳しく紹介されています。
リーフレットによると、以下のような状態が見られたら、反応がない場合はすぐに救急車を呼ぶ必要があります。
・意識がない。ゆすっても、呼びかけても反応しない
・全身が冷え切っている
・呼吸がおかしい
・大量の血や、食べ物を吐いている
・倒れて口から泡を吹いている
これらの症状は、命にかかわる危険性があるため、躊躇せずに119番通報することが重要です。
酔いつぶれた人を介護するときのポイント
リーフレットでは、意識はあるものの酔いつぶれている人を介護するときについて、いくつかの重要なポイントも挙げています。
まず、「ひとりにせず、誰かが必ず付き添う」こと。呼吸や脈があるか、介護しながら定期的に確認することが大切です。
次に、横向きに寝かせる「回復体位」をとること。横向きに寝かせ、下アゴを前に出して気道を確保します。「上側の膝は約90度に曲げ、体が後ろに倒れないようにする」「両肘を曲げ、上側の手の甲を顔の下に入れる」ようにしましょう。
さらに、嘔吐した場合は、吐いたものよく拭き取りましょう。ただし、自力で吐けない場合、無理に吐かせてはいけません。また、ネクタイやベルトをはずし、衣服をゆるめて楽にすることも忘れずに。
また、体温低下を防ぐために、上着や毛布をかけて体を温めることも重要です。意識がある場合は、水やお茶、スポーツドリンクなどを飲ませて水分補給をしましょう。
急性アルコール中毒は、誰にでも起こり得る危険な状態です。忘年会シーズンを安全に楽しむため、お酒は適量を心がけ、一緒に飲んでいる人の様子にも気を配りましょう。万が一に備えて、急性アルコール中毒のサインと対処法を知っておくことが、大切な命を守ることにつながります。
(Hint-Pot編集部)