話題
「日本人のことは好きだけど不思議」 ドイツ人も羨む日本の食習慣 在ハンブルク日本総領事が食べたくなる日本食とは
公開日: / 更新日:

海外で暮らす日本人にとって、ふとした瞬間に恋しくなる日本の味。近年、さまざまな日本食が海外でも楽しめるようになっていますが、なかには日本のように気軽に食べられないものもあります。在ハンブルク日本国総領事の公式インスタグラムアカウント(generalkonsul_von_japan_hh)では、日本国総領事の戸田真介さんが、ドイツでは味わえない日本食を紹介。ドイツ語で日本の食文化について語る姿が反響を呼んでいます。
◇ ◇ ◇
「恋しく思うものは少ない」が…
2023年10月に在ハンブルク日本国総領事として着任した戸田さん。ドイツの大都市・ハンブルクで、日独の友好関係の促進に尽力しています。
戸田さんは、公式アカウントで、ドイツでの生活で食べたくなる日本食についてドイツ語で紹介。「恋しく思うものは少ない」そうですが、一つだけ挙げるとすればと前置きした上で、「卵かけごはん」だと明かしました。
そして、「熱いごはんに新鮮な生卵としょうゆをかけるだけのシンプルな料理」であることを説明。「多くの日本人にとってソウルフードのような存在で、ドイツでいうところの、バターを塗ったパンに相当するかもしれません」と、ドイツの人々にもわかりやすく表現します。
しかし、戸田さんはドイツで卵かけごはんを食べないようにしているそうです。その理由は、「ドイツでは生卵にサルモネラ感染のリスクがあるため」です。
一方、日本では、卵の洗浄・管理が徹底されており、生卵を安心して食べられることを伝えています。また、日本で生卵は卵かけごはんだけでなく、すき焼きや牛丼などでも使用されていることも伝えました。
日本の食文化を、丁寧なドイツ語で説明した戸田さん。シンプルな料理に込められた日本の食の安全性と文化は、海を越えて多くの人々に届いたようです。
投稿のコメント欄には、「何年も前に日本で出会った。シンプルにおいしい」「私もこの料理が大好きです」「日本人のことはとても好きですが、どのようにうまく管理しているのか不思議です」「ドイツでもきれいな卵は入手可能ですが、日本の水準には達していないでしょう」といった声が寄せられています。
(Hint-Pot編集部)
