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「え、これはマナー違反!?」 スイス人が食後に見た日本の美徳 感銘を受けた理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:Yo

ロサンゼルス市内の韓国焼肉店の様子【写真:Yo】
ロサンゼルス市内の韓国焼肉店の様子【写真:Yo】

 国によって大きく異なる食事のマナー。米文化の日本では、米粒を残さず食べることが大切とされています。生産者への感謝にもつながるこの姿勢は、ときに外国人を驚かせることもあるようです。6月下旬からアメリカ・ロサンゼルスに住むYoさんが、現地の生活事情や外国人から見た日本の印象などを綴るこの連載。第27回は、スイス人が目を見張った、日本人の米の食べ方についてです。

 ◇ ◇ ◇

お椀を見比べたスイス人が驚き

 先日、スイス人の友人とロサンゼルス市内の韓国焼肉に行きました。食事を終えると、ひと粒残らず白飯を食べ終えた筆者のお椀を見て、彼が「美しすぎるだろ!」と声を上げます。対照的に、彼のお椀にはたくさんの米粒が残っていました。

 彼は「何がダメなの? えっ、これはマナー違反!?」と困惑。米がすでに固まっていたため、「この状態からどうやって食べればいいの? 無理だよ」とお手上げ状態でした。

 日本では、お茶碗についた米粒をひとつ残さず食べることがマナーとされています。取りづらい場合は無理をする必要はないものの、最後のひと口まで丁寧にいただくことで、農家への感謝や敬意を示すという考え方があります。こうした背景を伝えると、彼は納得の表情を見せました。

「それは知らなかった。さすが敬意を払う国。こんなに小さな粒にまで感謝をするなんて、ちょっと考えられないな。たしかにお皿を洗う人も簡単だよね」

小さな配慮を積み重ねる日本の習慣

 彼によると、スイスは比較的に食事のマナーには寛容だそうで、皿に食材が少し残っていても気にすることはないそうです。「そんなに厳しいルールはないと思う。チーズやパンの場合でも同じ。多少、残したくらいで怒られることはない」と話します。

 お椀の底が見えるほどきれいに食べる習慣は、日本では「もったいない」という考え方や、作り手への敬意、周囲への配慮を大切にする姿勢の表れとして受け止められることがあります。そうした食文化を知り、「見習うべきことがたくさんあると思う」と、彼は感銘を受けていました。

 他人を思いやり、小さな配慮を積み重ねることが周囲の心地良さにつながる。そんな日本ならではの美しい習慣に、改めて心を動かされました。

(Yo)

Yo(ヨウ)

新聞社に5年、ネットメディアに6年勤め、スポーツを中心に取材・執筆・編集活動をしたのちに退職。30代半ばでアメリカ・ロサンゼルスに拠点を移した。大学時代はバックパッカーとしてアジア、南米を放浪。仕事を含めて20か国近く訪れたものの、意思ばかり伝えてリスニングが苦手な一方通行イングリッシュに終止符を打つべく、英語習得にも励んでいるところ。