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「化学性肺炎で30日以上入院、ADL低下も」 ペットボトルへの洗剤詰め替えで誤飲→重症化 国民生活センターが注意喚起

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

便利な詰め替え用製品。ペットボトルへの移し替えは危険(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
便利な詰め替え用製品。ペットボトルへの移し替えは危険(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 空になった飲料用ペットボトルを、洗剤や消毒液の容器として再利用していませんか? 一見、便利に思えるこの行為が、重大な事故を引き起こしています。独立行政法人国民生活センターは公式ウェブサイトで、ペットボトルへの詰め替えによる誤飲事故について注意喚起。重症化した事例も報告されており、命に関わる危険性が指摘されています。

 ◇ ◇ ◇

5年7か月で8件の誤飲事故 重症化の事例も

 同センターのウェブサイトによると、医療機関ネットワークには、2020年4月から2025年10月までの5年7か月の間に、飲料用ペットボトルに洗剤や消毒液、殺虫剤などを移し替え、中身を誤飲したという事故情報が8件寄せられています。

 実際の事例では「自宅車庫内でバーベキュー中に子どもが泣き出し、近くにはしまってあったシンナーの入ったペットボトルが倒れていた。子どもの口からシンナー臭がしたため、誤飲したと思い受診し、5日間入院」となったケースが。

 また、ペットボトルに移し替えた柔軟成分入り洗濯用合成洗剤をひとくち飲んだことで、化学性肺炎を発症し、30日以上入院。ADL(日常生活動作)が著しく低下し、リハビリを目的とした継続的な治療が必要になった例もありました。

「見た目では区別ができません」

 同センターは、公式YouTubeチャンネルで啓発動画も公開。「飲料用ペットボトルへの移し替えはやめましょう。洗剤や殺虫剤などの誤飲事故が発生しています」と警鐘を鳴らしています。

 動画では「ペットボトルへ消毒用アルコールを移し替えると、どちらも無色透明で見た目では区別ができません。洗濯用洗剤も同様に、清涼飲料水とは見た目では区別ができません」と説明。さらに「移し替えた本人は中身を把握していても、ほかの人には内容物がわからず誤って飲んでしまうおそれがあります」と、家族や同居人が間違える危険性を指摘しています。

「絶対にやめましょう」 3つの対策

 同センターは消費者へのアドバイスとして、以下の3点を挙げています。

・ペットボトルへの洗剤などの移し替えは絶対にやめる
・表示を確認し、製品が指定している容器に詰め替え、食品とは別の場所に保管する
・指定の容器がわからないときは、製造元や購入店に問い合わせる

 万が一、誤飲してしまった場合、子どもや高齢者は重篤化しやすいため、症状の有無にかかわらず、医療機関を受診することが大切です。大人でも、なんらかの症状がある場合は必ず受診してください。

 その際に、誤飲した物質がわかるラベルや製品名、写真などを持参することが推奨されています。すぐに医療機関を受診できない場合は、「#7119」や日本中毒情報センターに相談しましょう。

(Hint-Pot編集部)