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「とくに子どもには危険な商品だと思う」 保護者が訴え 身近な製品の破損時に潜むリスクを国民生活センターが警告

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

雨の日に役立つビニール傘にも思わぬ危険が(写真はイメージ)【写真:写真AC】
雨の日に役立つビニール傘にも思わぬ危険が(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 傘や園芸用品、テントなど、身近な製品に使われている素材が原因で、怪我をするケースが報告されています。軽量で丈夫なため、さまざまな製品に採用されていますが、破損時には思わぬ危険が潜んでいるのです。その素材とは、ガラス繊維強化プラスチック。独立行政法人国民生活センターは公式X(ツイッター)アカウント(@kokusen_ncac)で注意を呼びかけています。

 ◇ ◇ ◇

「ガラス繊維強化プラスチックによる怪我に注意!」

 同センターは「全国の消費生活センターや医療機関等から寄せられた『商品やサービス等に関わる事故情報』から、くらしに潜む危険をご紹介します」との書き出しで、リーフレット「くらしのきけん」の最新号を紹介。ガラス繊維強化プラスチックによる事故について警鐘を鳴らしています。

 ガラス繊維強化プラスチックは、細いガラス繊維の束に樹脂をしみ込ませて成形したもので、傘の骨、園芸用ポール、テントの支柱など、軽量で弾性が求められる部位に用いられることがあります。

 この素材が使用された商品から飛び出したガラス繊維を触って怪我をしたなどの相談が、消費生活センターに寄せられているのです。問題は、ガラス繊維が細く肉眼では見えづらいため、露出した部分に触れると、怪我をするおそれがあることです。

 実際にどのような事故が起きているのか、特集では実際の事故例として、以下のようなケースが取り上げられています。

・傘による事故
「子どもが人とすれ違うときにぶつかり、グラスファイバー製の傘の親骨が折れて細かなガラス繊維が手に刺さった。とくに子どもには危険な商品だと思う」

・園芸用品による事故
「園芸ポールに素手で触れたところ、粉状のガラス繊維が飛び散り、体中に刺さった」

・玩具・遊具による事故
「通信販売サイトで購入した屋根付き浮輪の支柱が折れて中からグラスファイバーが出た。その部分に手で触れてしまって痛い。どうしたら良いか」

・アウトドア用品による事故
「テントのグラスファイバー製の骨を組立て中、ガラスが指に刺さった。病院に行ったが、まだ指先が痛い」

 同センターは、ガラス繊維強化プラスチックは表面からガラス繊維の先端が露出していることがあるため、不用意に素手で触らないなど取扱いには注意するよう呼びかけました。また、ガラス繊維が皮膚に刺さって痛みが続く場合は、医師の診察・処置を受けることを推奨しています。

(Hint-Pot編集部)