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民家の庭先での排泄行為や交通渋滞の慢性化…富士吉田市が決断した「桜まつり」中止 米紙の報道に海外から意外な反応
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日本の春の象徴である「桜」をめぐり、海外でも波紋が広がっています。富士山と桜を一度に望める絶景ポイントとして知られる山梨県富士吉田市が、長年親しまれてきた「桜まつり」の中止を電撃発表。このニュースは瞬く間に海を越え、現地の状況や日本の決断に対して、海外の人々からは驚きや共感、そして自国の現状を憂う声など、さまざまな反応が寄せられています。
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ニューヨーク・ポスト紙が報じた「市民生活の危機」
米紙「ニューヨーク・ポスト」は6日、「日本の象徴的な桜祭り、迷惑観光客への懸念で中止に――市民の生活が脅かされている」と題した記事を掲載。富士吉田市の春の風物詩・新倉山浅間公園桜まつりの中止決定について、この事態を大きく報じました。
記事では、富士吉田市の新倉山浅間公園に観光客が殺到し、オーバーツーリズム(観光公害)が深刻化している実態を指摘。市は中止の理由について、下記のように発表しています。
・生活環境の侵害
交通渋滞の慢性化に加え、トイレを借りるために一般民家のドアを無断で開ける、敷地内への不法侵入、吸い殻の投棄などが発生しています。
・衛生・人権上の問題
民家の庭先での排泄行為や、それを注意した住民に対して騒ぎ立てるといった事案も確認されています。
・児童への影響
多くの観光客が通学路の歩道に溢れ、児童が押し出されるように歩く状況が生じており、保護者や地域から安全面を懸念する切実な声が寄せられています。
「無秩序で歓迎されない外国人に悩まされている」共感の声が
この記事に対し、SNSでは「なんて悲しいことだ。日本は文化と伝統が今なお息づく、数少ない希望の光のひとつなのに」といった声が上がり、日本の静寂や伝統を愛する人々が、その美しさが失われていくことへ嘆いています。
しかし、一方で、自国の社会情勢と照らし合わせて日本の判断を支持する声も少なくありません。「こっちも毎日のように、無秩序で歓迎されない外国人に悩まされている。税金を吸い上げられ、内側から攻撃されているようなものだ」と、自国で起きている混乱や文化の摩擦と重ね合わせ、日本の毅然とした対応に共感を示す意見もありました。
観光客を「ゲスト」として迎え入れる限界を超えたとき、その土地が守るべきものは何なのか。富士吉田市の決断は、世界中に「観光のあり方」を問い直すきっかけを与えています。
(Hint-Pot編集部)