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「治安悪すぎ」「ひどすぎる」 寺社で相次ぐ金属盗難 「今年になって再び」市担当者が語る被害の実態
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近年、神社仏閣の屋根に使われる銅板などの金属が盗まれる被害が、各地で報告されています。そうしたなか、栃木県足利市は公式X(ツイッター)アカウント(@ashikaga_city)に、市内の神社や寺院で発生した銅板盗難について投稿。注意を呼びかけました。いったい何が起きているのでしょうか。足利市文化課の担当者に話を聞きました。
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屋根の下地がむき出しに…投稿された写真
「銅板の盗難に注意してください。市内の神社やお寺の屋根に葺かれた銅板が剥がされ盗まれる被害が発生しています。夜間に不審な人物を見たり、不審な物音を聞いたときは、まずは警察署に連絡してください。皆さんの目で、地域の大切な文化財を守りましょう」
市が投稿したコメントとともに、2枚の写真が掲載されました。
1枚目は、参拝前に手を清める手水舎の屋根。銅板がはがされ、ところどころに留め具が残るのみで、下地の木材が露出しています。もう1枚は、神社の本殿の屋根を写したもの。広い範囲で銅板がなくなり、ひさしの部分だけに銅板が残っている様子が確認できます。
投稿は注目を集め、リプライ(返信)には「いくらなんでもひどすぎるやろ」「さすがにあり得なさすぎてびっくり」「治安悪すぎ……」など、憤りや驚きの声が相次いでいます。
2年前に頻発、今年になって再び被害
足利市文化課によると、今回被害に遭ったのは市内の大山祇(おおやまづみ)神社。屋根に葺かれた銅板が盗まれていることが、今月になって判明しました。
同様の被害は、今回が初めてではありません。2年前の夏頃に市内で盗難が頻発。その後、しばらく確認されていませんでしたが、今年になって再び被害が出ているといいます。
市が把握している被害は、市指定重要文化財などに限ると、2024(令和6)年度に樺崎八幡宮、名草厳島神社、浅間神社、今回の大山祇神社の計4件。それぞれの寺社が被害届を提出しています。
「目につきにくい場所を狙っている」
被害の状況について、担当者はこう説明します。
「全部盗られているわけではないのですが、盗りやすい部分を一気にやられている印象です。目につきにくいところを狙っている気がします。気がついたらなくなっていた、という感じです」
屋根の一部がはがれることで雨漏りなど、建物への影響も懸念されます。市はXへの投稿に加え、広報紙や公式サイトでも注意喚起を実施。担当者は「足利だけでなく、ほかの地域でも被害が出ているようです。多くの方に目を光らせてもらい、大切な文化財を守ってほしい」と呼びかけています。
(Hint-Pot編集部)