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車の盗難に使われる意外な物 自動車学校の注意喚起に3万人驚愕 「怖いです」
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警察庁が発表した資料によると、2020年の自動車盗難の認知件数は5210件。ピークだった03年の6万2673件から減少傾向が続いており、18年から3年連続で1万件を下回っています。車の防犯性能の向上で被害は減りつつある一方で、その盗難防止装置の隙をついた思いがけない単純な方法で車を奪われてしまう場合があるそうです。栃木県那須烏山市にある「烏山自動車学校」が、公式ツイッターでペットボトルを使った盗難手口の注意喚起を行い話題になっています。
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異音に驚き車外へ!? 防ぐには運転前の点検が大切
烏山自動車学校が「これは知らなかった……」と写真付きで紹介しているのが、駐車している車のリアタイヤとフェンダーの間にペットボトルを挟むという手口。「走り出す→異音がする→エンジンかけっぱなし(キー付けっぱなし)で降りて確かめる→その隙に泥棒が車に乗って走り出す」という形で盗難に遭うケースがあるそうです。
公式ツイッターでは「車に乗る前に異常がないか確認することが大事ですね」と呼びかけた上で、実際にペットボトルを挟んだ状態で走行する動画も公開。車内から撮影した映像で、「カラコロ」という異音が確認できます。運転中に聞こえたら、確かにドライバーは気になるでしょう。
この投稿には約3万件の“いいね”がつくなど話題に。リプライ(返信)欄には「え、怖いです……」「この手口は初めて聞きました」といった声に加えて、他のさまざまな手口に注意を促すコメントも寄せられました。
烏山自動車学校の技能検定員で、公式ツイッターの運用を担当する小西隆さんは、フォロワーのつぶやきを見てこの手口を知ったそう。「実際に試してみよう」とペットボトルを挟んで走行してみたところ、確かに音が聞こえたため「なるほどな」と感じ、ツイッターで紹介することを決めました。
フォロワー1.5万人を誇る烏山自動車学校の公式ツイッター
自動車学校では、乗車する間に車の周囲を確認するという基本を習いますが、小西さんは「よく車の周りを見て乗る、ということをしっかりできていれば防げるので、基本を大事にしてほしいと改めて思いました」と胸の内を明かします。
「リプライを見ると、似たような手口があると結構書かれていました。今回のペットボトルについては、誰でもできるような簡単ないたずら。本当に盲点かなと思いました。私は知らなかったので、注意してほしいなと思い、紹介しました」
車種によってタイヤとボディの隙間は変わるため、違う車であれば公開した動画より大きな音が出る可能性もあるそう。驚いて冷静さを失ってしまうこともあるかもしれませんね。
烏山自動車学校の公式ツイッターには現在、フォロワーが1.5万人いますが、3年ほど前までは1000人もいなかったそうです。ところが、動画や画像を多くしたことでフォロワーも増加。すでに免許を持っている人が多いとのことで、小西さんが心がけているのは、基本的なルールや運転の方法についての投稿をすることです。
「免許を取ると教習所で教わったことを忘れたり、自己流(の運転)になる方が多いので、そういう方に思い出してもらったり、ちょっとした役に立つ情報も気にして出したりしています」
実際の映像や写真を使った分かりやすいツイートが多く、参考にしているドライバーも多いようです。今回紹介している盗難の手口についても、小西さんが話すように乗車前の周囲確認で防げるだけに、今後は注意したいところですね。
(Hint-Pot編集部)