ライフスタイル
自転車での歩道通行は全面禁止? “原則車道の左側”に子育て世代から不安の声…識者が語る例外とは
公開日: / 更新日:

4月に迫った自転車の青切符(交通反則通告)制度導入まで1か月を切りました。青切符を巡っては、幼稚園や保育園などに子どもを送り迎えする子育て世代を中心に、「子どもを乗せて車道を走るのは怖い」「歩道は一切通れなくなるの?」といった不安や疑問の声も広がっています。自転車を利用する際には、どういったことに気をつけるべきなのでしょうか。また、新制度導入によりかえって事故の危険が増える可能性はないのでしょうか。自転車の安全利用促進委員会メンバーの谷田貝一男氏に、詳しい話を聞きました。(取材・文=佐藤佑輔)
◇ ◇ ◇
右側通行(逆走)や歩道での徐行違反は、6000円の反則金を支払うことに
青切符制度とは、軽微な交通違反に対し、反則金を納めることで刑事罰(前科)が免除される仕組みのことです。今回の改正では、自転車での信号無視や歩道通行など、100種類以上の交通違反が対象となり、違反者は違反行為の内容に応じて3000円から最大1万2000円の反則金を支払うことになります。青切符の対象は16歳以上ですが、16歳未満でも交通違反した場合には指導警告票(黄切符)が渡され、正しい交通ルールを指導されます。
青切符制度の中でも大きな関心を集めているのが、「原則車道の左側通行」と定められている通行区分の違反です。右側通行(逆走)や歩道での徐行違反は、警察官から切符を切られた場合、6000円の反則金を支払うことになります。
現実問題、路肩のスロープや側溝への前輪の挟まり込みによる転倒など、車道の左端を走ることにはリスクもあります。路上駐車による道路の占有も多く、ヨーロッパなどの諸外国と比べると、自転車通行帯の整備が進んでいないことも事実です。実際に車による追い抜き時の接触事故や、左折での巻き込み事故、転倒による死亡事故なども発生しており、自転車利用者が車道の通行に心理的な抵抗を抱くのも当然です。
しかし、この「原則車道の左側通行」には、歩道通行が認められるいくつかの例外規定があります。
具体的には、
1. 13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者が運転する場合
2. 交通量が多く車道通行が極めて危険と判断される場合
3. 道路工事や駐停車車両が多い場合
4. 「自転車通行可」の標識がある歩道
5. 自転車から降りて手押ししており、歩行者として扱われる場合
このいずれかに該当する場合は、歩道を通行しても違反にはなりません。
