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「児童養護施設出身の私と一緒になるなんて許してもらえるのか」 恋人の実家にあいさつに行った20代女性 両親からの温かな言葉に感動の声
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「どこにでもありふれているような幸せ」を夫とともに
「『いつでも来てね。待ってるよ』と言ってもらえたことが、実家ができたみたいでうれしかったです」と振り返るさくらさん。約2年の交際を経て結婚した夫には、交際から数か月後に施設出身であることを伝えたそうです。
「生い立ちや家庭環境を理由に離れてしまう人なら、これから良い関係を築けないと思ったからです。最初は驚いていましたが、次の日には何事もなかったかのようにいつも通りでした。いい意味で私の過去に興味がないというか、今を1番大切にしてくれるところが好きです」
時にはけんかをすることもありますが、「けんかした日のうちに必ず仲直りすること」がふたりのルールだそうです。そんなさくらさんが思い描くのは、特別なものではなく「普通の家庭」です。
「玄関先で『いってらっしゃい』『おかえり』と声をかけてくれる人がいること。温かいお風呂や作りたての夕飯があり、安心して帰れる場所があること。どんなときも味方でいてくれる家族がいること――。そんな、どこにでもありふれているような幸せのかけらを集めていきたいです」
こうした思いの背景には、これまで歩んできた人生があります。さくらさんは、自身の過去や児童養護施設での経験、施設退所後の歩みなどをまとめた書籍「ママへ―児童虐待をたどる記憶のかけら」(アメージング出版刊)も出版しています。印税は、社会的養護の下で育つ子どもたちの進学支援を目的に、朝日新聞厚生文化事業団へ寄付するとしています。
(Hint-Pot編集部)