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「日本のほうが格段にいい」 アメリカ人が驚いた日本のきめ細やかな配慮 「礼儀正しい国民性が表れている」と感じたこととは

公開日:  /  更新日:

著者:Yo

揺れが激しい、ロサンゼルス市内を走るバス【写真:Yo】
揺れが激しい、ロサンゼルス市内を走るバス【写真:Yo】

 時間に正確なことで知られている、日本の公共交通機関。分刻みの時刻表が守られる背景には、運行管理の徹底や現場の努力があります。車内が比較的静かで清潔に保たれていることも特徴ですが、実際に海外で暮らしてみると、改めて実感する違いがあるようです。アメリカ・ロサンゼルスに住むYoさんが、現地の生活実情を綴るこの連載。第35回は、アメリカで感じた公共交通機関の乗り心地についてです。

 ◇ ◇ ◇

公共交通機関の揺れに大きな違い

 筆者はロサンゼルスで、バスと電車をよく利用しています。とくにバスは、発進や停止の際に揺れが大きく感じられることがあり、手すりや吊り革に掴まっていないと体が大きく動く場面も。立っている乗客がバランスを取ろうと踏ん張る様子も、珍しくありません。乗り物酔いをしやすい人にとっては、負担を感じることもあるでしょう。

 電車でも同様に揺れを感じることがあり、混雑時は体格の大きな乗客に押される場面もあります。移動中は常に体勢を気にしなければならないことが多く、必ずしもリラックスできる環境とはいえません。

 一方、日本に住んでいた頃に利用していた公共交通機関では、揺れはあるものの、不安を覚えるほどではありませんでした。「この先、揺れますのでご注意ください」「まもなく停まります」といったアナウンスが入るのも印象的です。

 運転操作や案内の積み重ねが安心感につながり、多くの人が立ったままでも落ち着いて過ごしています。車内で読書やスマートフォンを操作する姿が日常の光景になっているのも、そうした安定感があるからこそでしょう。

アメリカ人「日本の礼儀正しい国民性が表れている」

 日本に住んだ経験のあるアメリカ人に聞くと、「たしかに、日本とアメリカは全然違うね。日本のほうが格段にいい」と共感し、安定した運行やきめ細かな配慮を高く評価していました。

「日本の運転は優しかったし、運転手が乗客の乗り心地にまで気を使っているのが伝わってくる。日本は細かいところまで丁寧だよね。礼儀正しい国民性が表れている部分だと思うし、とても快適だった」

 時間に正確であることに加え、乗客が安心して利用できる環境が整っていることも、日本の公共交通機関の大きな強みです。ただ目的地へ運ぶだけではなく、移動中の時間を穏やかに過ごせる空間になっている点は、多くの人にとって価値のある要素でしょう。

 日々、当たり前に利用していた交通機関ですが、海外での体験を通じて、日本のきめ細かな配慮や安定した運行のありがたさを改めて実感します。心地良く過ごしてもらおうとする意識は、本来の目的以上の価値を生み出す、日本が世界に誇れる文化だと思いました。

(Yo)

Yo(ヨウ)

新聞社に5年、ネットメディアに6年勤め、スポーツを中心に取材・執筆・編集活動をしたのちに退職。30代半ばでアメリカ・ロサンゼルスに拠点を移した。大学時代はバックパッカーとしてアジア、南米を放浪。仕事を含めて20か国近く訪れたものの、意思ばかり伝えてリスニングが苦手な一方通行イングリッシュに終止符を打つべく、英語習得にも励んでいるところ。