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母は「軍人として亡くなった」 アメリカの子ども向けアニメの設定に衝撃 日本と違う家族の描き方に日本人ママは驚き

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

養子縁組で家族になった親子の姿を公園で見かけることも。アメリカで養子縁組の家族は珍しくない【写真:i-know】
養子縁組で家族になった親子の姿を公園で見かけることも。アメリカで養子縁組の家族は珍しくない【写真:i-know】

 ハワイで子育てをするなかで、日々カルチャーギャップに驚かされているという主婦ライター・i-know(いのう)さん。アメリカでは子ども向けのアニメや絵本で、離婚、再婚、戦死といった現実的な出来事が描かれることが珍しくなく、日本との大きな違いを感じるそう。第101回は「アメリカらしいアニメ」です。

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子連れ再婚でプリンセスに アメリカのアニメに見る“再婚家庭”

 ハワイで子育てをしていると、日米間の文化の違いに驚くことが多々あります。そのなかでも、今回は子ども向けアニメを通して感じたカルチャーギャップについてお話ししたいと思います。

 まずは、日本のディズニーチャンネルでも放送されている「ちいさなプリンセス ソフィア」について。このアニメは、小さな村で暮らすシングルマザーのミランダと、ローランド2世国王が結婚し、ミランダの娘・ソフィアが突然、プリンセスとしてお城で暮らすという設定です。しかも、国王にも前妻との間に生まれた娘と息子がおり、両者ともに子どもを連れての再婚、いわゆるステップファミリーとしての家庭が描かれています。

 このアニメを知ったのは、ご近所のママ友が「私の娘が好きで、よく観ているの」と教えてくれたことがきっかけでした。そのママ友は、1人目の夫との間に娘が生まれ、離婚。そして、再婚した2人目の夫との間にもうひとり娘をもうけ、また離婚しています。もしかすると、その娘さんは主人公のソフィアに感情移入をしながら、アニメを観ていたのかもしれません。

 そのママ友をはじめ、ハワイに住む私の周りには再婚経験者がとても多く、子連れ再婚をしてステップファミリーになっている家庭もたくさんみられます。

「母は軍人として亡くなった」 子ども向けアニメの設定に驚き

 さらに、アニメを通して文化の違いを感じたのは、PBS KIDS(アメリカの公共放送PBSが運営する子ども向け番組枠)で新しく始まったアニメ「ピービー・アンド・ジェイ」を観たときです。

 なんと、主人公姉弟のお母さんは「軍人として亡くなった」という設定なのです。しかも、第1話で子ども自身にその事実を語らせていたので、さらに驚きました。そういったつらい現実とは裏腹に、物語全体は明るく、父や祖母と暮らす子どもたちの笑顔にあふれた生活を描いています。

 極めつきは、同じくPBS KIDSで1996年から約26年にわたり放送されていたアニメ「アーサー」。社会風刺や、子どもたちの発達・特性について描かれたストーリーも多い社会派アニメです。その中で、ある男の子が両親とともに中国へ渡航し、生まれたばかりの赤ちゃんと養子縁組をするエピソードがあり、私は文字通り目を丸くして驚いてしまいました。

 たしかに、アメリカでは昔から養子縁組の家族が少なくありませんし、最近は日本でも芸能人が養子を迎え入れたことを公表するなど、世間の認知度が上がっています。ただ、養子縁組をテーマのひとつとして扱う子ども向けアニメは、日本ではあまり多くない印象があり、「これは、とてもアメリカらしいな」と驚きつつも感心しました。