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一斉休校になって困ること 新型コロナウイルスの影響で子どもが家に 保護者たちの不安と工夫
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新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、国が全国すべての小・中学校、高校などの教育機関で、春休みに入るまで臨時休校とするよう要請。突然の発表に各地で対応は分かれ、働く保護者からは戸惑いの声が溢れた。このほど、アクトインディ株式会社が運営する情報サイト「いこーよ」は、保育園、幼稚園、小学校に子どもを通わせている全国の保護者8106人を対象に緊急アンケートを実施。「一斉休校になると困ること」、「工夫しようと思っていること」に関する保護者たちの悩みが浮き彫りとなった。
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子どもの心身の健康面に関することが最も心配という緊急アンケート結果に
子どもが登園・登校できず困ることで、最も多かった意見は「子どもが運動不足になりそう(52.8%)」、続いて2番目に「子どもが自宅の中だけで何週間も長期間過ごせると思えない(52.7%)」。そして「子どもが友達と会えなくてストレスがたまりそう(44.9%)」が4番目に多く、概ね上位にあがってきたのは、保護者自身のことよりも「子どもの心身の健康面」に関することだった。
また、年度末まで残り1か月を残すタイミングでの休校となったため、「授業がなくなりすべてのカリキュラムが履修できていないのではないかと不安(35.4%)」、「休みの間、家で子どもの勉強をどうしたらいいか不安がある(35.0%)」と勉強の遅れや家庭でどのように学習面を対応していくべきか悩む保護者も多いことが明らかに。
休園、休校でも子どもたちの生活リズムを乱さず学習や運動をさせ、ストレスを軽減するための工夫を模索する声が数多く聞かれた。
「100均で遊べるアイテムを買ってきた。塗り絵やシール、粘土や折り紙、ドリルや迷路など(幼稚園児・小学生のママ、30代、主婦)」
「一緒にご飯を作ったり、普段はしない家事を少しやらせてみる。(小学生のママ:30代、主婦)」
「毎日ドリルなど必ずやるものを決め、子どもに習慣づける(保育園児・小学生のママ、30代、会社員)」
「通信教育を申し込んだ(幼稚園児・小学生のママ、30代、主婦)」
このように子どもたちを自宅に長期間滞在させるために、おもちゃや学習ドリルなど、早速新しいアイテムを用意する人も多いようだ。また、家周辺で軽い運動をさせたり、ママ友と協力し預かりあいをして少人数で友達と遊ばせるなどの意見も多かった。
就業中の保護者は4人に1人が留守番をさせることや預け先が不安
さらに、就業中の保護者のみの回答を見てみると、やはり「子どもだけで留守番させなくてはいけない(32.2%)」ことや「子どもを預けられる場所がない(27.2%)」こと、「収入が減る(23.9%)」など、4人に1人ほどの割合で、日中の子どもの居場所について悩んでいることが明らかとなった。
ある程度大きな子どもになってくると、日中お留守番を検討する人も多いが、やはり不審者や強盗といった、子どもを狙った犯罪に対しても心配が尽きない。子どもだけで留守番をさせるために、監視カメラやドアセンサーの設置を検討している保護者もいるようだ。
これらのアンケート結果から、先が見えない不安が続くなか、さまざまな工夫を凝らしながら、この非常事態を乗り越えようとする親子の絆が見えてきた。
(Hint-Pot編集部)