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新型肺炎やインフルが流行中 入院する認知症の父の「洗濯物」の扱いに困ったアラフィフ娘が出した答えとは
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2年前に70代前半で認知症を発症した父に寄り添う家族の立場から綴る連載「アラフィフ娘の明るい介護」。今回は、その父が入院する病院からインフルエンザなど感染病を防ぐために面会謝絶、外出禁止の措置がとられたことから始まります。特に、日本でも患者数が日々増え続ける新型コロナウイルス(COVID-19)は、高齢者が重症化しやすいとも言われています。そこで入院している高齢者や病院スタッフを守るために、患者の家族としてできることはあるのでしょうか。「内」と「外」を行き来する「洗濯物」から、入院中の父を見守る筆者が考えてみました。
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面会謝絶は突然にやってくる でも着替えの洗濯物はどうする?
父は2年前に認知症を発症しました。以来、免許返納や自転車の“盗難”など「事件」があるたびに、家族で力を合わせ向き合ってきました。しかし、母が介護疲れからうつになりかけたこともあり、2019年11月にかかりつけ医の後押しもあって父は入院することに。それから3か月。これまで個室で過ごしていましたが、入院生活に慣れてきたということもあり、大部屋に移ることができました。
まずは家族そろってホッと一安心。個室代の負担が減るだけで、ずいぶんと気が楽になるものです。そうしてホッとしている中、病院から「本日から面会謝絶になります」との連絡がありました。
「え、まさか父親に何かあったんじゃ……」
そう驚いて理由を聞くと「インフルエンザなどの予防のため」とのこと。
父が入院している病院では、他にも多くの高齢者が生活しています。また、入院している患者さんだけでなく、病院の系列の老人ホームやケアホームといった設備が隣接していて、医師やスタッフたちはそうした施設とも連携し、往来します。
病院そのものは東京都下のはじっこ“オブ”はじっこ、人混みとは無縁の自然あふれた場所にあり、ウイルスからは“隔離”されていそうですが、お見舞いに行く人がウイルスを持っていたら、確かに安心してはいられないことでしょう。
しかし、面会はできないとしても、洗濯物などや着替えなどを交換しに行かなければなりません。そのことはどうなるのかと尋ねると、病院に持参した着替えは、受付で看護師に渡してほしいとのこと。できるだけ接触しないでほしいという、病院側の意図がよく理解できました。
新型コロナウイルスを始め、感染症が気になる昨今。家族として、入院患者の洗濯物をどう扱えば良いのでしょうか?